キヤノン EF-Mマウントレンズ用フード
Jan 1, 2023.
キヤノンのEF-Mマウントレンズは最近の製品の例に漏れず、専用花形フードが概ね設定されています。単焦点レンズもありますから必ずしも花形フードではありませんが、ズームレンズは軒並み花形レンズフードが別売となっています。花形レンズフードは普通の円筒形レンズフードに比べると余り格好の良いものではありませんが、レンズフードを小型化する手法としては悪くないものなので、通常のレンズメーカーは採用している筈です。普通、カメラ好きな人がカメラのコンテンツを作る際にレンズフード「だけ」のコンテンツを作る事は余りしないと思うので、半分は意地みたいになってこのコンテンツを作りました。年寄りの冷や水と、大いにお笑いいただければ幸いです。
EF-Mマウントレンズのレンズフード一覧
Jan 1, 2023.
| ES-22 | EF-M 28mm(マクロレンズ)用 |
|---|---|
| ES-60 | EF-M 32mm(標準レンズ)用 |
| ET-54B | EF-M 55-250mm(望遠ズームレンズ)用 |
| EW-43 | EF-M 22mm(広角単焦点レンズ)用 |
| EW-53 | EF-M 15-45mm(標準ズームレンズ)用 |
| EW-54 | EF-M 18-55mm(標準ズームレンズ)用 |
| EW-60E | EF-M 11-22mm(広角ズームレンズ)用 |
| EW-60F | EF-M 18-150mm(高倍率ズームレンズ)用 |
ES-22・EF-M 28mmマクロ用
Jan 1, 2023.
「ES-22」は、キヤノン・EF-M 28mmマクロ用の専用フードで、「穴開き500円硬貨型」とでも言うような独創的な形状をしています。本当に小型で、ビックリするくらい小型ですが、このレンズフードは鏡筒最前端にある白色LED照明の写り込み防止を主眼とした製品のようです。
キヤノン製レンズフード「ES-22」、EF-M 28mmマクロレンズ用。
「LED照明の写り込みを防ぐには、LED照明を消灯すれば済むのでは？」と思っても実はそんなに簡単に行きません。何故かと言うと、照明は消灯したとしても、発光部は白っぽい色味ですから被写体に写り込んでしまいますからこの手のモノがなければ使い物にならないとも言えます。ステンレス製の食器とか、やかん、ケトルの類を撮影する時に白いレフ板を使うと被写体が白くアルミっぽく写り、黒いレフ板を使うと被写体が黒っぽく写るのでステンレス素材の材料の成分比が変わったような変化をします。この辺りは、物撮りの世界では当たり前の話乍ら、結構微妙な処です。
キヤノン製レンズフード「ES-22」を装着していないEF-M 28mmマクロレンズ。
キヤノン製レンズフード「ES-22」を装着したEF-M 28mmマクロレンズ。
簡単に言ってしまえばこのフードはボードゲームに使うメダルやコイン程度のものですが、マクロ撮影の際の被写体の色味の問題以外にも、遮光効果はそれなりにありそうです。それと言うのもこのレンズは前群の一番前のレンズが相当に小さいので、レンズの口径？を考えればこれでも十分な深さが確保できるからです。
EW-43・EF-M 22mm用
Jan 1, 2023.
「EW-43」は、キヤノン・EF-M 22mm用の専用フードです。EF-M 28mmマクロレンズ用の「ES-22」を薄くして、その分だけ直径を大きくしたような形状です。
上の写真でレンズに寄り掛かっているのがレンズフード「EW-43」です。フードに文字が見えていますが、この文字が見えている方がレンズ側になります。実際に使用する際には、フードの文字は鏡筒前側から見えない状態で取り付ける事になります。
「EF-M22mm f2 STN」はフィルタ径φ43のレンズですからこのレンズに取り付けるフード(EW-43)もφ43で、実はレンズフード「EW-43」は両側にφ43のネジが立てられています。従ってこの「EF-M22mm f2 STN」と言うレンズシステム？では、
レンズ→フィルター→フードと言う順番でも、
レンズ→フード→フィルターと言う順番でも、
どちらでも取り付けが可能です。同様に、フィルタを2枚重ねするような取り付け方も可能ですが、余り大した意味は無いな。それだったφ43のフィルターを複数枚重ねて装着すれば、フィルタの枠と言うか、フレームがフード代わりになるからフード自体は不要じゃ無いかと言う気がしないでもありません。
EW-60E・EF-M 11-22mm用
Jan 1, 2023.
「EW-60E」は、キヤノン・EF-M 11-22mm用の専用花形フードです。後述のEW-60Fと名称は非常に似ていますが、こちらは型番末尾のアルファベットが「E」です。少々気に入りませんが、このフードは別売です(レンズを買ってもフードは付属していません)。
キヤノン／EF-Mレンズ11-22mmに装着した専用フード「EW-60E」。
典型的な花形フードです。散々そこらに書いていますが、私はこの形状のレンズフードは好きになれないのですが、流石に普通の円錐形フードで焦点距離11mm(ライカ判換算で18mm相当の画角)のレンズで使うとなると相当に直径の大きいタコの吸盤の親分みたいな格好になってしまうので、こればかりは止むを得ません。諦めて、この「EW-60E」を買い求めた次第です。実際に使ってみると、元来が直径小さめのレンズなので余り鬱陶しい感じはしません。これはこれでまぁいいか、と言う気分になっています。
キヤノンのレンズフード2種。右がEW-60E、左がEW-60F。左側の大きい方のフード(EW-60F)は後述の、EF-M 18-150mm高倍率ズームレンズ用です。この両者は互換性があります。キヤノン製のEF-Mマウントのレンズは鏡筒の直径が同じなのでこの件は予想が付きますが、広角ズームレンズ(EF-M 11-22mm)に高倍率ズームレンズ(EF-M 18-150mm)用のフードを取り付けて使ってもケラは発生しません。その逆に、広角ズームレンズ用のレンズフード(EW-60E)を取り付けても、、、まぁ問題なく使えますが、逆光遮断効果？がどの程度のモノかは判りかねます。これだったら広角ズームレンズ用のレンズフード(EW-60E)を2つ買っておいた方が使い勝手が良かったように思うのですが。後の祭りとはこの事か。
EW-60F・EF-M 18-150mm用
Jan 1, 2023.
「EW-60F」は、キヤノン・EF-M 18-150mm用の専用花形フードです。前述のEW-60Eと名称は非常に似ていますが、こちらは型番末尾のアルファベットが「F」です。個人的には花形フードは好きではないので避けてきたのですが、他に選択肢も無いので止むなく買い求めてみました。この程度の代物だったら別売にしないで付属させろよと思わないでもないですが。
キヤノン／EF-Mレンズ18-150mm F3.5-6.3 IS STMに専用フード「EW-60F」を装着してみました。余り格好の良いフードではありませんが、大き過ぎない点は気に入っています。収納時に逆向きに取り付ける事も可能ですが、そこまでしないでも使用状態のままでどうにかなってしまう程度の大きさです。
キヤノン／EF-Mレンズ18-150mm F3.5-6.3 IS STM用の専用フード「EW-60F」。型番が非常によく似ているのですが、
「EW-60E」→EF-M 11-22mm(広角ズームレンズ)用。
「EW-60F」→高倍率ズームレンズ用。
上に写真をお目に掛けているのはこちらの「F」の方、広角ズームレンズ用では無い高b自立ズームレンズ用の方です。そうは言っても、どちらも相似形のようなモノなので、単独で見た場合には一目で「EW-60E」と「EW-60F」を見分けることは困難です。序でに書くと標準ズームレンズ用(EF-M 15-45mm・EF-M 18-55mm用)の「EW-53」なんて言うフードも製品写真を見る限りは、私にはさっぱり見分けがつきません。花形フードに敵意があるからかもしれないですが。