東武鉄道80000系
June 1, 2025.
東武鉄道80000系は、60000系に続き、野田線用の車輛として製造されているアルミ車体の四扉通勤車です。60000系との明確な違いは従来通りの六輛編成ではなく五輛編成になっている点で、一部の編成は60000系からサハを一輛抜き取って80000系の編成に組み込む事が予定されています。野田線自体が大して空いている訳でもないのに落ち目になる将来を読み過ぎて五連編成にしてしまった挙句に、六連編成の従来車と区別なく使用している結果として混雑が激しくなるために、相当に評判の悪い系列です。
60000系に使用されているアクセントカラーは水色と黄緑色ですが、80000系もこれに続いて同様の色遣いにしています。先任車輛の10000系(通勤用4扉車)の帯色もコレに変更されているので野田線のラインカラーとしてすっかり定着した感があります。この種のデザイン的な面は常にドン臭い東武鉄道乍ら、60000系以来のこの配色は非常に巧く考えられていて東武とは思えないセンスの良さが感じられます。恐らくは、外部のデザイナーを使ったから故の成功例と考えて宜しいでしょう。配色は60000系とほぼ同じですが、60000系は屋根が青・扉横が黄緑であるのに対し、こちらの80000系は屋根が青・幕板部が黄緑に変更されています。
パンタグラフは中間電動車のみに設置されており、シングルアームのモノを一輛に一基ずつ、大宮・船橋方に搭載しています。このパンタグラフは東洋電機製のモノで、型番は「PT-7112C」と言うようです。パンタグラフの向きは尖がりが大宮・船橋方を向くようにしてあります。予備パンタ類は搭載されていません。
80000系の編成は2M3Tの五輛編成でクハ＋モハ＋サハ＋モハ＋クハとなります。電動車は全て中間電動車で、クモハ相当の車輛はありません。現状の東武鉄道のの車輛で、クモハがある系列は二輛編成と三輛編成だけだったような。
| ←大宮・船橋 | 柏→ | |||
| Tc85500 Tc85550＋ | M84500 M84550＋ | T83500 T83550＋ | M82500 M82550＋ | Tc81500 Tc81550 |
| みまモニ | たのシート | |||
上段の下三桁が「500」になっているのが全部新造車の編成で、下三桁が「550」になっているのは中央のサハ83550型が60000系からの転用車になっている編成です。
クハ81500・クハ81550
June 1, 2025.
東武鉄道クハ81500型・クハ81550型は柏向きの制御付随車です。反対側に連結されるクハ85500型・クハ85550型と共に、80000系で運転台を持つ車輛はクハのみとなっています。如何にも最近の運転台付き車輛らしく、運転台は広々として、非常口は片端に寄せられています。確か、この意匠の端緒となった車輛は営団地下鉄(東京メトロ)の6000系だったでしょうか？。
上の写真の車輛は東武鉄道クハ81505。2025年(令和7年)4月、東武鉄道野田線七光台(ななこうだい：千葉県野田市)駅にて撮影。
モハ82500型・モハ82550型
June 1, 2025.
東武鉄道モハ82500型・モハ82550型は柏方から二輛目に連結される中間電動車です。大宮・船橋方から二輛目に連結されるモハ84500型・モハ84550型と共に、電動車はこの中間電動車二車種のみです。80000系には制御電動車はありません。連結面周辺が賑やかな感じになっていますが、この部分は「たのシート」です。ベビーカー置き場に大人一人用の座席が設置してあるような造作です。「たのシート」が設置してあるのは編成中でこの箇所のみです。
上の写真の車輛は東武鉄道モハ82501。2025年(令和7年)4月、東武鉄道野田線七光台(ななこうだい：千葉県野田市)駅にて撮影。この写真は柏駅入線時に海側となる側面を、大宮・船橋方から撮影しています。
上の写真の車輛は東武鉄道モハ82503。2025年(令和7年)5月、東武鉄道野田線藤の牛島(ふじのうしじま：埼玉県春日部市)駅にて撮影。この写真は柏駅入線時に海側となる側面を、大宮・船橋方から撮影しています。
上の写真の車輛は東武鉄道モハ82505。2025年(令和7年)4月、東武鉄道野田線七光台(ななこうだい：千葉県野田市)駅にて撮影。この写真は柏駅入線時に海側となる側面を、大宮・船橋方から撮影しています。
サハ83500型・サハ83550型
June 1, 2025.
東武鉄道サハ83500型・サハ83550型は柏方からも大宮・船橋方からも三輛目の編成中央に連結される中間付随車です。サハ83500型は純粋な新造車ですが、サハ83550型は少々事情が異なり60000系からの転用車輛です。但し、文章を書いている時点では未だ新造車のサハ83500型しか出場していませんが、最終的には転用車(改造車？)であるサハ63550型の方が車輛数が多くなります。噂に拠ると新造車のサハ83500型よりも、転用車のサハ83550型の方が三倍程度の車輛数になるようです。
上の写真の車輛は東武鉄道サハ83501。2025年(令和7年)4月、東武鉄道野田線七光台(ななこうだい：千葉県野田市)駅にて撮影。この写真は柏駅入線時に海側となる側面を、大宮・船橋方から撮影しています。
上の写真の車輛は東武鉄道モハ83503。2025年(令和7年)5月、東武鉄道野田線藤の牛島(ふじのうしじま：埼玉県春日部市)駅にて撮影。この写真は柏駅入線時に海側となる側面を、大宮・船橋方から撮影しています。
上の写真の車輛は東武鉄道サハ83505。2025年(令和7年)4月、東武鉄道野田線七光台(ななこうだい：千葉県野田市)駅にて撮影。施設監視用の装置を搭載している車輛で、簡単に言ってしまえば架線探傷車・軌条探傷車としての機能を持った車輛です。現状では80000系全体でサハ83505の一輛のみです。連結部付近の窓のない場所の車内に機器が設置されています。「みまモニ」と書いた箇所の内側が検査用機器が収納されている辺りです。屋根上が妙に賑やかなのは、みまモニ用の装置が搭載してあるからですが、これはカメラ類なんでしょうか？。この写真は柏駅入線時に海側となる側面を、大宮・船橋方から撮影しています。
上の写真の車輛は東武鉄道サハ64600型(サハ64601)で、やがてはサハ83550型に転用改造される車輛です。2013年(平成25年)9月、東武鉄道野田線七光台(ななこうだい：千葉県野田市)駅にて撮影。この写真は柏駅入線時に海側となる側面を、大宮・船橋方から撮影しています。
モハ84500型・モハ84550型
July 1, 2024.
東武鉄道モハ84500型・モハ84550型は船橋・大宮方からニ輛目に連結される中間電動車です。80000系にはモハ82500型・モハ82550型と共に、この二型式しか動力車はありません。五輛編成なので「2M3T」と言う事です。
上の写真の車輛は東武鉄道モハ84501。2025年(令和7年)4月、東武鉄道野田線七光台(ななこうだい：千葉県野田市)駅にて撮影。この写真は柏駅入線時に海側となる側面を、大宮・船橋方から撮影しています。
上の写真の車輛は東武鉄道モハ84503。2025年(令和7年)5月、東武鉄道野田線藤の牛島(ふじのうしじま：埼玉県春日部市)駅にて撮影。この写真は柏駅入線時に海側となる側面を、大宮・船橋方から撮影しています。
クハ85500型・クハ85550型
Dec 1, 2017.
東武鉄道クハ85500型・クハ85550型は船橋・大宮向きのクハで、反対側に連結されるクハ81500型・クハ85500型と同等の車輛です。東武鉄道80000系にはこの二系列しか運転台を有する車輛はありません、要するにこの系列の運転台付き車輛はクハのみ、と言う事です。
上の写真の車輛は東武鉄道クハ85501。2025年(令和7年)4月、東武鉄道野田線七光台(ななこうだい：千葉県野田市)駅にて撮影。この写真は柏駅入線時に海側となる側面を、大宮・船橋方から撮影しています。
上の写真の車輛は東武鉄道クハ85503。2025年(令和7年)5月、東武鉄道野田線藤の牛島(ふじのうしじま：埼玉県春日部市)駅にて撮影。この写真は柏駅入線時に海側となる側面を、大宮・船橋方から撮影しています。
上の写真は東武鉄道クハ81500型(クハ81505)が履くSS-195T台車。サハもこの台車です。電動車の台車は「SS-195M」なんですが、私が見た限りでは殆ど外観の差は無いように見えます。台車枠内側にモーターの取付台座が有るとか無いとか、その程度の相違でしかないのでは？。2025年(令和7年)4月、東武鉄道野田線七光台(ななこうだい：千葉県野田市)駅にて撮影。