東京メトロ(営団地下鉄)の車輛・千代田線用6000系

東京メトロ6000系

Apr 1, 2013.

東京メトロ6000系は千代田線(綾瀬＝代々木上原間)用に製造された車輛で、1968年(昭和43年)から1990年(平成2年)に掛けて、試作車と量産車を併せて353輛が製造されています。合計で36編成になるのだそうですから、10連が35編成と、ハイフン車と呼ばれる最初期の3連の試作編成が1編成、と言う内訳なんでしょう。

運用区間は千代田線以外にも、JR常磐線(綾瀬＝取手間)や小田急小田原線・多摩線(代々木上原＝本厚木・唐木田間)にも乗り入れて行きます。この種の片目を軽く瞑ったような正面の意匠の元祖となった車輛です。「都会的なデザイン」だと鐵っちゃんには好評だったようですが、私の知っている限りでは鐵っちゃんじゃない人は軒並みこの車輛を嫌っていました。側面の窓が低くて小さいので「牢屋みたいで嫌」だと言っていた人も居たようです。突然変異的に左右非対照デザインになって、後に左右対称に戻す辺りは京阪電気鉄道なみですが、この種の意匠の端緒であることは間違いないようです。

それは兎も角も、日中に地上区間を走るとかなり薄暗い雰囲気ではありますね。それ以上に、これだけ秀逸なデザインの正面でありながら、ここまで醜悪な側面のデザインにする理由がなんとも理解不能の奇怪な車輛です。有楽町線用に製造された7000系も良く似たデザインになっていますが、これは7000系のメンテナンスも千代田線の綾瀬工場で6000系と一緒に行うから、と言う理由のようです。

6000

Apr 1, 2013.

取手向きのクモハ相当の車輛です。パンタグラフは装備していません。

上の写真の車輛は東京メトロ(営団地下鉄)6008。2012年(平成24年)7月、JR常磐線我孫子(あびこ：千葉県我孫子市)駅にて撮影。

上の写真の車輛は東京メトロ(営団地下鉄)6014。2012年(平成24年)7月、JR常磐線我孫子(あびこ：千葉県我孫子市)駅にて撮影。

6100

Apr 1, 2013.

唐木田向きのクハ相当の車輛です。

上の写真の車輛は東京メトロ(営団地下鉄)6108他10連。2012年(平成24年)7月、JR常磐線我孫子(あびこ：千葉県我孫子市)駅にて撮影。

上の写真の車輛は東京メトロ(営団地下鉄)6120他10連。2003年(平成15年)10月、JR常磐線松戸(まつど：千葉県松戸市)駅にて撮影。

上の写真の車輛は東京メトロ(営団地下鉄)6132。2014年(平成26年)8月、小田急電鉄多摩線黒川(くろかわ：神奈川県川崎市麻生区)駅＝栗平(くりひら：神奈川県川崎市麻生区)駅間にて撮影。方向幕の文字が判然としませんが、「多摩急行・唐木田・61S」と表示しています。「多摩急行」と言うのは千代田線から小田急多摩線へ直通する急行列車と言う意味です。