東日本旅客鉄道719系

June 1, 2013.

東日本旅客鉄道719系は1989年(平成元年)から製造された交流専用の近郊型車輛で、国鉄時代の直流用211系を交流化したような車輛です。正面を見ると211系と見分けがつきませんが、側面は乗務員室と直後の乗客用扉の間を除けば戸袋窓が無く、扉間の窓が3枚となっていますから相違は一目瞭然です。車内は集団見合い方式のセミクロスシートです。

製造した時期を考えると間違いなく国鉄時代に企画された車輛のようです。窓配置は107系の一部の車輛と同じとも言えますし、台車やらに老朽化した急行用電車の廃車発生品を使っていると言う出自も似ています。

JR東日本719系。2013年(平成25年)5月、JR東北本線黒磯(くろいそ:栃木県那須塩原市)駅にて撮影。
JR東日本719系0番代車。2013年(平成25年)5月、JR東北本線黒磯(くろいそ:栃木県那須塩原市)駅にて撮影。



型式構成は単純でクハ718とクモハ719の2型式のみ、中間車はありません。701系如きにだって中間車はあるのですから、やはり当初から需要の少ない路線での使用を想定しているようです。それぞれに1067mmゲージ用の0番代と、1435mmゲージ用の5000番代があります。余計なお節介でしょうが、JR東日本の在来線ローカル用の車輛としては居住性も悪くないし、この系列が一番気が利いているように思います。奥羽本線・東北本線走行時にクハ718が黒磯方、クモハ719が青森方に連結されます。

台車類は、ナローゲージ用の0番代車は急行用電車からの廃車発生品であるDT32・TR69を履いていますが、標準軌間用の5000番代は新品のDT60・TR245を履いています。パンタグラフは菱形パンタグラフのものは廃車発生品ですが、途中で新品の下枠交差型に交換されている車輛もあります。





クモハ719型0番代

June 1, 2013.

クモハ719型0番代車は東北本線走行時に青森方(下り方)に連結される制御電動車です。洗面所は無く、パンタグラフは連結面寄りに1基設置されています。運転台正面には貫通ホロも装備されています。この車輛は後述の5000番代車とは異なり、新幹線との供用区間を走るわけでは無いので1067mmゲージのナローゲージ専用です。

JR東日本クモハ719-38。2013年(平成25年)5月、JR東北本線黒磯(くろいそ:栃木県那須塩原市)駅にて撮影。
上の写真の車輛は東日本旅客鉄道クモハ719-38。2013年(平成25年)5月、JR東北本線黒磯(くろいそ:栃木県那須塩原市)駅にて撮影。



クモハ719型5000番代

June 1, 2013.

クモハ719型5000番代は奥羽本線走行時に新庄方(下り方)に連結される制御電動車です。洗面所は無く、パンタグラフは連結面寄りに1基設置されています。運転台正面には貫通ホロも装備されています。この車輛は山形新幹線と線路を共用している個所を走るので1435mmゲージの標準軌間用です。

JR東日本クモハ719-5001。2008年(平成20年)8月、JR奥羽本線山形(やまがた:山形県山形市)駅にて撮影。
上の写真の車輛は東日本旅客鉄道クモハ719-5002。2008年(平成20年)8月、JR奥羽本線山形(やまがた:山形県山形市)駅にて撮影。



JR東日本クモハ719-5006。2030年(平成30年)6月、JR奥羽本線山形(やまがた:山形県山形市)駅にて撮影。
上の写真の車輛は東日本旅客鉄道クモハ719-5006。2018年(平成30年)6月、JR奥羽本線山形(やまがた:山形県山形市)駅にて撮影。



クハ718型0番代

June 1, 2013.

クハ718型0番代車は東北本線走行時に黒磯方(上り方)に連結される制御付随車です。洗面所は連結面寄りに設置されており、運転台側妻面には貫通ホロがありません。この車輛は後述の5000番代車とは異なり、新幹線との供用区間を走るわけでは無いので1067mmゲージのナローゲージ専用の電車です。

JR東日本クハ718-36。2013年(平成25年)5月、JR東北本線黒磯(くろいそ:栃木県那須塩原市)駅にて撮影。
上の写真の車輛は東日本旅客鉄道クハ718-36。2013年(平成25年)5月、JR東北本線黒磯(くろいそ:栃木県那須塩原市)駅にて撮影。



JR東日本クハ718-38。2013年(平成25年)5月、JR東北本線黒磯(くろいそ:栃木県那須塩原市)駅にて撮影。
上の写真の車輛は東日本旅客鉄道クハ718-38。2013年(平成25年)5月、JR東北本線黒磯(くろいそ:栃木県那須塩原市)駅にて撮影。



クハ718型5000番代

クハ718型5000番代車は奥羽本線走行時に福島方(上り方)に連結される制御付随車です。洗面所は連結面寄りに設置されています。この型式は貫通ホロを有しません。この車輛は山形新幹線と線路を共用している個所を走るので1435mmゲージの標準軌間用です。

JR東日本クハ718-5002。2008年(平成20年)8月、JR奥羽本線山形(やまがた:山形県山形市)駅にて撮影。
上の写真の車輛は東日本旅客鉄道クハ718-5002。2008年(平成20年)8月、JR奥羽本線山形(やまがた:山形県山形市)駅にて撮影。



JR東日本クハ718-5012。2030年(平成30年)6月、JR奥羽本線山形(やまがた:山形県山形市)駅にて撮影。
上の写真の車輛は東日本旅客鉄道クハ718-5012。2008年(平成20年)8月、JR奥羽本線山形(やまがた:山形県山形市)駅にて撮影。



クモハ719のパンタグラフ周辺。2013年(平成25年)5月、JR東北本線黒磯(くろいそ:栃木県那須塩原市)駅にて撮影。
クモハ719のパンタグラフ周辺。2013年(平成25年)5月、JR東北本線黒磯(くろいそ:栃木県那須塩原市)駅にて撮影。



クハ718の台車周辺。2013年(平成25年)5月、JR東北本線黒磯(くろいそ:栃木県那須塩原市)駅にて撮影。
クハ718の台車周辺、、、とは言っても、所詮は中古のTR69なんですが、0番代車が履いている奴です。2013年(平成25年)5月、JR東北本線黒磯(くろいそ:栃木県那須塩原市)駅にて撮影。



クモハ719が履くDT60台車。2018年(平成30年)6月、JR奥羽本線山形(やまがた:山形県山形市)駅にて撮影。
クモハ719が履くDT60台車です。所謂ボルスタレス台車なんだと思いますが、5000番代車が履いている奴です。2018年(平成30年)6月、JR奥羽本線山形(やまがた:山形県山形市)駅にて撮影。



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