タキ35000型とタキ45000型とタキ7250型
June 1, 2016.
タキ35000型もタキ45000型もタキ7250型も、いずれもいわゆる35系と呼ばれる葉巻型タンク体を持つ、35t積みタンク車です。但し、本物のハマキ(葉巻)は実際にはもう少し細長いですし、先端はもう少し円錐型が長いです。(黄金バットに出て来る)ナゾータワーを横倒しにして、背中併せにしたような形状です。この種の車輛を見て「ハマキ型」と言う人は、恐らくは漫画の「鉄人28号」の見過ぎです。敵役のスリス・サスペンスが手にしている葉巻が、実態としてはこの種のタンク車の縦横比に近いからです。普通のハマキはもっと細長いです。
タキ35000型はガソリン用のタンク車で、1966年(昭和61年)から1973年(昭和49年)に掛けて1700輛程が製造されています。この車輛が35系葉巻型タンク車の元祖と言えるでしょう。
タキ45000型は石油類用タンク車で、1966年(昭和41年)から1973年(昭和48年)に掛けて約600輛製造されました。積み荷の比重の関係でタキ45000型の方が車体がやや短いです。重油とかのドロっとしたものも積むからなんでしょう。
タキ7250型はアルコール用タンク車で、1967年(昭和42年)から1970年(昭和45年)に掛けて115輛製造されました。一時的な例外を除けば、全部の車輛が内外輸送の所有です。
タキ35000型
May 2, 2009.
タキ35103
May 2, 2009.
上の写真の車輛は日本石油輸送タキ35000型タキ35103。1984年(昭和59年)4月、国鉄新興(しんこう：神奈川県横浜市神奈川区)駅にて撮影。扇町町駅常備、自重15.0t。この写真を撮影する4か月程前に全検を通したようで、随分と綺麗な外観をしています。
タキ35128
May 2, 2009.
上の写真の車輛は日本石油輸送タキ35000型タキ35128。1984年(昭和59年)4月、国鉄新興(しんこう：神奈川県横浜市神奈川区)駅にて撮影。沼垂駅常備、自重15.1t。
タキ35324
June 1, 2016.
上の写真の車輛は日本石油輸送タキ35000型タキ35324。1987年(昭和62年)11月、神奈川臨海鉄道浮島線浮島町(うきしまちょう：神奈川県川崎市川崎区)駅にて撮影。名古屋南港駅常備、自重15.0t。
タキ35462
May 2, 2009.
上の写真の車輛は共同石油タキ35000型タキ35462。1984年(昭和59年)4月、国鉄新興(しんこう：神奈川県横浜市神奈川区)駅にて撮影。水江町駅常備、自重15.6t。
タキ35668
May 9, 2009.
上の写真の車輛は日本石油輸送タキ35000型タキ35668の写真。2006年(平成18年)1月、JRF川崎貨物駅(旧・塩浜操車場駅)にて撮影。郡山駅常備、自重15.7t。
タキ35725
May 27, 2006.
上の写真の車輛は日本石油輸送タキ35000型タキ35725。2002年(平成14年)6月、日本石油輸送川崎メンテナンスセンター(神奈川県川崎市川崎区)にて撮影。
タキ35789
May 2, 2009.
上の写真の車輛は日本石油輸送タキ35000型タキ35789。1983年(昭和58年)4月、国鉄塩浜操車場駅にて撮影。清水駅常備、自重15.9t。
タキ35833
June 10, 2006.
上の写真の車輛は日本陸運産業タキ35000型タキ35833。2005年(平成17年)8月、JR鶴見線安善(あんぜん)駅にて撮影。これもタキ35000型ですが、いわゆる米タン(アメリカ軍の燃料輸送用タンク車)です。
タキ36072
June 10, 2006.
上の写真の車輛は日本陸運産業タキ36072。2001年(平成13年)7月、日本石油輸送川崎メンテナンスセンター(神奈川県川崎市川崎区)にて撮影。この写真は日本石油輸送の川崎メンテナンスセンターに点検にやって来ていた際に撮影したものです。確か、日本石油輸送と日本陸運産業は、どちらか一方が他方の株主になっていたと思います。或いは、株式を持ち合っているのかも？
タキ45000型
May 2, 2009.
タキ45283
May 2, 2009.
上の写真の車輛は共同石油タキ45000型タキ45283。1984年(昭和59年)4月、国鉄新興(しんこう：神奈川県横浜市神奈川区)駅にて撮影。水江町駅常備、自重15.6t。この車輛、普通にTR41系の台車を履いていますが、左側の台車のみスポーク車輪になっています。こんな組み合わせ(履き合わせ？)もあったんですね。
タキ45290
May 2, 2009.
上の写真の車輛は共同石油タキ45000型タキ45290。1984年(昭和59年)4月、国鉄新興(しんこう：神奈川県横浜市神奈川区)駅にて撮影。水江町駅常備、自重15.8t。
タキ45362
June 1, 2016.
上の写真の車輛は日本石油輸送タキ45000型タキ45362。1987年(昭和62年)11月、神奈川臨海鉄道浮島線浮島町(うきしまちょう：神奈川県川崎市川崎区)駅にて撮影。沼垂駅常備、自重15.3t。
タキ45561
May 27, 2006.
上の写真の車輛は日本石油輸送タキ45000型タキ45561。東新潟港駅常備、自重15.9t。2002年(平成14年)8月、JR東海道本線吉原(よしわら：静岡県富士市)駅にて撮影。
タキ45568
June 1, 2016.
上の写真の車輛は日本石油輸送タキ45000型タキ45568。1987年(昭和62年)11月、神奈川臨海鉄道浮島線浮島町(うきしまちょう：神奈川県川崎市川崎区)駅にて撮影。塩浜駅常備、自重15.3t。
タキ7250型
Oct 13, 2006.
タキ7250型はアルコール用の35t積みのタキで、タキ35000型・タキ45000型と同系統の外観で、葉巻型のタンク体を持つ車輛です。
1967年(昭和42年)から1971年(昭和46年)に掛けて115輛製造されて、全部の車輛が内外輸送の所有です。一時的にニヤクコーポレーションに移籍？した車輛があったものの、これらも後に内外輸送に復籍します。実態としては内外輸送専用型式のようなモノです。同時期に大量製造されているタキ35000型的なタンク体形状の貨車でアルコール専用車を作ったらタキ7250型が出来上がったと言うことのようです。
この種の「同じ車体形状だけれども型番も用途も全く違う」と言う車輛は、、、堪えられませんなぁ。10輛編成の中に1輛位はこの種の変形車？を混ぜておくと、エンスーな充足感に浸ることが出来ます。逆に、タキ7250型だけで揃えた10輛編成を運転会に持って来るような人は「この人、大丈夫なのか」と心配したくなってしまいます。愛人にするなら間違いなく前者のタイプですね。嫁にするならば、面倒そうだからどっちも遠慮しますけど。
タキ7258
Oct 13, 2006.
上の写真の車輛は内外輸送タキ7250型タキ7258。1985年(昭和60年)8月、神奈川臨海鉄道千鳥線千鳥町(ちどりちょう：神奈川県川崎市川崎区)駅にて撮影。中条駅常備、自重は14.9t。
写真の枚数が少ないので文字を増やして誤魔化しますが、この写真を撮影した場所はタキ8300・タキ8350・タキ8850・タキ26100と言ったラテックス用タンク車が常駐していた場所で、アルコール用タンク車に関連するような施設は無いと思うのですが、、、。