タキ14700型について
Oct 1, 2020.
タキ14700は液化酸化エチレン用の30t積みのタキで、ごく一般的な寸胴型タンク体を使用しています。寸胴タンク体のタキで30t積みだと自重は20tを切るのが普通ですが、こちらのタキ14700は保冷用のキセ(所謂"外皮")を持っているための自重は概ね24t前後となっています。ウィキペディアのこの車輛の項目には自重が21t代のようなことが書かれていますが、私が目撃した限りでは23tを越える車輛が多かったように記憶しています。製造ロットに拠る違いなんでしょうか？。私のサイトに写真を上梓しているキセ付きで積載重量30tのタキはラテックス用の30t積みタキ8300・タキ8350などがありますが、これらの車輛よりもかなり重くなっています。液化酸化エチレンと言う代物は、かなり厳重に温度管理をしなければならないようです。
タキ14700は1969年(昭和44年)から2000年(平成12年)に掛けて39輛が製造されていますから、かなり新しい車輛ですが現在では全車輛が廃車になっているようです。新しい割には呆気なく廃車になってしまったのは輸送体系の変更に拠ってタンクコンテナを使うようになったからです。
上の写真の車輛は関西化成品輸送タキ14721。2006年(平成18年)8月、日本石油輸送川崎メンテナンスセンター(神奈川県川崎市川崎区)にて撮影。安治川口駅常備、自重は23.5t。
上の写真の車輛は関西化成品輸送タキ14722。2006年(平成18年)9月、日本石油輸送川崎メンテナンスセンター(神奈川県川崎市川崎区)にて撮影。安治川口駅常備、自重は24.3t。
上の写真の車輛は日触物流タキ14734。2006年(平成18年)8月、日本石油輸送川崎メンテナンスセンター(神奈川県川崎市川崎区)にて撮影。所有社の「日触物流」と言う会社は、日本触媒の物流子会社のようです。浮島町駅常備、自重は23.2t。