東京急行電鉄デハ3500型
Jan 10, 2000.
東京急行デハ3500型は、1939年(昭和14年)に22輛製造されたモハ1000型が前身です。湘南電鉄(≒現・京浜急行電鉄電鉄)の浦賀までの乗り入れを想定して長軸台車を使用、後に全車片運転台化し中間にサハを挟んだ3連で旧・目蒲線で使用されました。22輛を片運転台化すれば背中併せに11組のデハ3500＋デハ3500のセットが出来上がりますが、その内の7組にはサハ3250が組み込まれていました。
7組だけが中間にサハ3250を組み込んでいた理由は、、、これはまぁ、ごく簡単なことでして、サハ3250が7輛しか製造されなかったからです。サハ3250を中間に入れるか・他型式を入れるかは、どのような基準で決めていたのかは定かではありません。どうやら、番号順に組み合わせる中間車を決めて行ったのでは無いようなので、突拍子もない車番の車輛に新型のサハ3250が連結されている場合があります。
片運転台化改造の結果、貫通路が狭幅である点を除けばデハ3650と殆ど外観上の差異は無くなりました。序でに書くと同時期に製造されている京王や京急の車輛も、殆ど同じ外観の車輛があります。戦前製の17m級3扉の通勤電車としては、ほぼ完成形と言っても良いような外観でしょう。
東京急行デハ3500型。東急目蒲線矢口渡(やぐちのわたし：東京都大田区)駅＝武蔵新田(むさしにった：東京都大田区)駅間にて撮影。
デハ3508は火災で車体が焼損してしまったので、復旧の際に更新作業中だったデハ3600に使用予定の東急標準車体を流用したので、他のデハ3500とはかなり外観が異なります。デハ3500型で正面に貫通路を持つのはデハ3508のみです。
上の写真は東京急行デハ3508。1989年(平成元年)2月、東急目蒲線田園調布(でんえんちょうふ：東京都大田区)駅＝多摩川園(たまがわえん：東京都大田区)駅間にて撮影。
上の写真の車輛は東京急行デハ3509。1984年(昭和59年)、東急池上線蒲田(かまた：東京都大田区)駅＝蓮沼(はすぬま：東京都大田区)間で撮影。
上の写真の車輛は東京急行デハ3510。1987年(昭和62年)12月、東急池上線久が原(くがはら：東京都大田区)駅＝御嶽山(おんたけさん：東京都大田区)駅間にて撮影。
上の写真の車輛は東京急行デハ3512。1987年(昭和62年)12月、東急目蒲線蒲田(かまた：東京都大田区)駅＝矢口渡(やぐちのわたし：東京都大田区)駅間にて撮影。
上の写真の車輛は東京急行デハ3519他。1987年(昭和62年)12月、東急目蒲線蒲田(かまた：東京都大田区)駅＝矢口渡(やぐちのわたし：東京都大田区)駅間にて撮影。
上の写真の車輛は東京急行デハ3520。1987年(昭和62年)12月、東急目蒲線蒲田(かまた：東京都大田区)駅＝矢口渡(やぐちのわたし：東京都大田区)駅間にて撮影。
上の写真の車輛は東京急行デハ3521他。1984年(昭和59年)、東急目蒲線蒲田(かまた：東京都大田区)駅＝矢口渡(やぐちのわたし：東京都大田区)駅間にて撮影。
上の写真の車輛は東京急行デハ3522。1987年(昭和62年)12月、東急目蒲線矢口渡(やぐちのわたし：東京都大田区)駅にて撮影。この写真は山側側面を、蒲田方から撮影しています。