名古屋鉄道デキ600
名古屋鉄道デキ600は説明するまでもなく、有名な東芝戦時型のセンターキャブ構造(＝凸型)の電気機関車です。日車製の車輛が多い名鉄としてはやや異例な車輛ですが、此処まで明確な形状？をしている機関車も今となっては随分珍しい存在と言えます。同僚のデキ400が、見方によってはかなり上品な外観をしているのとは対照的です。全部で4輛在籍しており、犬山に1輛、須ヶ口に1輛、大江に2輛配属されており、入換やら、保線用の列車の牽引やらに使用されています。随分と派手な色に塗られていますが、この色は「メイテツブルー」と言う名前なんだそうです。
当サイトに写真を収録してある車輛としては遠州鉄道のED212、伊豆箱根鉄道ED32型、ED33型、東武鉄道のED4010型・ED4020型などと兄弟機と言うことになります。名鉄のデキ600型4輛の内、デキ603とデキ604の2輛は日本窒素海南島工場向けの車輛が海上輸送出来なくなったために注文流れになったものを引き取ったらしいのですが、東武鉄道のED4010型も同じく日本窒素海南島工場向けだったものを東武鉄道が引き取った車輛なのだそうで、同一設計で作ったと言うだけでなく、出自に至るまでが兄弟機であると言えます。
上の写真の車輛は名鉄デキ601。2010年(平成22年)1月、名古屋鉄道常滑線大江(おおえ：愛知県名古屋市南区)駅にて撮影。
常滑(とこなめ)線の大江駅に降り立ってみると、撮影しにくそうで絶望的な場所に止まっているように見えるのですが、実は常滑方の陸橋の車道からならば楽々撮影出来る場所に留置されています。ご覧の通り、ホイスト付きのフラットカーが連結されていますが、ネット上でもこの組み合わせで、この場所で撮影されていると思わしき写真を数多く見掛けますので、どうやらこの位置が定位置なんじゃないかと思います。
上の写真の車輛は名鉄デキ603。2010年(平成22年)1月、名古屋鉄道常滑線大江(おおえ：愛知県名古屋市南区)駅にて撮影。上の写真のデキ601と、同じ編成の反対側に連結されています。
大江駅にはご覧の通り、デキ601とデキ603の2輛が留置されています。犬山検車区ではデキ602を見掛けました。未確認ですが、差し引きすると須ヶ口にはデキ604が配属されているようです。犬山のデキ602は、、、写真を撮るには撮ったのですが、幾ら強心臓の私でもサイトに上梓しかねるような写真ですので、次回出撃時？に再挑戦することにいたします。