名古屋鉄道モ800
Sept 1, 2020.
名古屋鉄道モ800型は、1935年(昭和10年)に名鉄の前身会社の一つであって岐阜方面の路線を有していた名岐鉄道が製造した車輛です。元の型番は「デボ800」で、名岐鉄道時代にデボ801～デボ805の5輛が竣工し、愛知電気鉄道と合併した名古屋鉄道成立直後にデボ806～デボ810の5輛が竣工し、総数10輛が揃うこととなります。この他にク2300型やサ2310型などの同系列の車輛もあります。
こうやって書いておいて「ク」とか「サ」とかの写真もお目に掛ける事が出来れば良かったのですが、生憎ながら、以下に写真をお目に掛けるモ813は、名岐鉄道の生え抜き車ではなくて河和線の前身である知多鉄道が1942年(昭和17年)に製造し、モ3500となっていた車輛をモ800型に編入したものです。18m2扉クロスシート車と言う点ではモ800と大差無い車体構成なので編入されたのでしょう。
それ程曰く因縁のある車輛ならばもっと写真をたくさん撮っておけばよいものを、若気の至りと言いますか、撮影したのはこの1枚のみでお恥ずかしい限りです。後悔先に立たずで、単純に東枇杷島駅で撮影しているのだから、そのまま同じ場所に居座っていれば良かったものを、、、。名鉄の電車で型式番号が3桁の車輛は併用軌道用の路面電車が多いですが、この車輛は路面電車とはほぼ無関係です。
上の写真の車輛は名古屋鉄道モ813他。1987年(昭和62年)10月、名鉄名古屋本線東枇杷島(ひがしびわじま：愛知県名古屋市西区)駅にて撮影。