京成電鉄3500型

Sept 1, 2014.

京成電鉄3500型は1972年(昭和47年)から1982年(昭和57年)までの間に4輛編成24本(＝96輛)が製造された、京成としては初のスキンステンレス車輛です。最末期に東急車輛で製造された6輛と日本車輛で製造された4輛は3500型ながらオールステンレス車です。また、抵抗制御方式としては最後の車輛です。型式番号は運転台の有無や、M1車とかM2車とかに無関係に全ての車輛がモハ3500型です。全M編成と言えば言えるのですが、運転台を有する車輛は全てM2車で運転台寄りの台車のみにモーターが取り付けられています。反面、運転台の無い車輛は全てM1車で両方の台車にモーターが取り付けられています。

車番の振り方は京浜急行電鉄的？と言うのか、編成に関わらず連番です。第1編成は下り方(成田空港方)からモハ3501＋モハ3502＋モハ3503＋モハ3504となり、第2編成はそれに続いてモハ3505＋モハ3506＋モハ3507＋モハ3508、となります。3500型以降に製造された3400系、3600系、3700系の車輛では第1編成が3501で始まるとすれば第2編成は3511で始まり第3編成は3521で始まる、と言った車番の振り方になりますから必ず欠番が発生します。3500型以前の車輛は全て連番にしてあるので、欠番は発生しません。
パンタグラフは中間車であるM1車に1基のみ装備されており、取り付け位置はユニットを組む相方となるM2車寄りです。非更新車は菱型のパンタグラフですが、更新車はシングルアームの物に交換されています。スキンステンレス車なので相応に車体の腐食が進んでおり、大幅な更新が行われています。

更新後はかなり外観が変わっています。原型時代は全て4連でしたが、更新車は全て6連になっています。京成電鉄のサイトを拝見すると3500型は今でも(原則としては)4連のみで、適宜6連化、8連化すると言う事になっているようです。尤も、最近見掛ける編成は全てクモハ＋モハ＋モハ＋クモハの基本4連にモハ＋クモハの2連を増結したような編成になっています。4連での運転は金町線以外では行っていないのと、4連を2分割したら4＋2とか2＋4とかにしかならない、、、と言う事なんだと思います。その一方で、途中までは更新を進めて来たものの、内部構体の腐食がかなり進行していて更新するよりは新車を増備した方が経済的だからなのか、更新せずに廃車になる車輛がかなりの数に上っています。

上の写真の車輛は京成電鉄モハ3565他。2004年(平成16年)9月、京成電鉄金町線柴又(しばまた：東京都葛飾区)駅にて撮影。これが非更新車と言うか、原型の3500型です。

上の写真の車輛は京成電鉄モハ3596他。2010年(平成22年)1月、京成電鉄上野線京成津田沼(けいせいつだぬま：千葉県習志野市)駅にて撮影。これも非更新車と言うか、原型の3500型です。

京成電鉄モハ3504他。2003年(平成15年)9月、京成電鉄上野線京成高砂(けいせいたかさご：東京都葛飾区)駅にて撮影。
上の写真の車輛は京成電鉄モハ3504号他。2003年(平成15年)9月、京成電鉄上野線京成高砂(けいせいたかさご：東京都葛飾区)駅にて撮影。こちらは3500型の更新車です。多分に3600系を意識して車体更新したようです。妻面が折妻になったり、車体側面は3個窓が2連窓になったりと、相当に手が加えられたりしています。