京成電鉄3300型
June 1, 2025.
京成電鉄3300型は3200型0番代車とほぼ同様、内装が若干違う程度の車輛です。番号があふれそうになったので別型式にして、その際に内装の仕様変更をしたのでは？と思わせるような車輛です。無条件に「3000型」の範疇に入れることができる車輛は、この辺りまででしょうか。それと同時に、顔の表情が如何にも京成的で穏やかなのもこの系列の車輛までで、これ以降の車輛はもうちょっと角ばった車輛ばかりが増殖しています。
上の写真の車輛は京成電鉄モハ3337他四連。2010年(平成22年)1月、京成千葉線京成稲毛(けいせいいなげ：千葉県千葉市稲毛区)駅にて撮影。
京成電鉄3300型自体は1968年(昭和43年)からの1972年(昭和47年)に掛けて5六輛が製造されましたが、1969年(昭和44年)に製造された2次車からは、製造当初より正面のオデコの部分に方向幕が取り付けられるようになります。この方向幕には当初は列車種別も一緒に表示していましたが、後に更新の際に、列車種別は正面貫通扉の窓下に表示されるようになります。この方法、地下区間などの余り明るくない場所では、列車種別が判り易くてありがたい手法です。
中間車も運転台付きの車輛も、全てが電動車で、全てがモハ3300型です。従って京成にはモハ3300型はあっても3300系と言う系列は存在しません。「サハ3300」とか「クハ3300」とかがあれば話は別ですが、単一型式ですから系列もへったくれもありません。強いて言えば3200系の一角を占めるのがモハ3300型と言えなくもありません。中間車はM1車でパンタグラフ付き、運転台付き車はM2車でパンタグラフ無し、、、と言うのが原則でしたが、一部の運転台付き車が中間車化改造されて、この原則はかなり崩れています。
上の写真の車輛は京成電鉄モハ3309他四連。モハ3309＋モハ3310＋モハ3311＋モハ3312と言う四連編成の下り向き先頭車で、未だ本線ローカルが昼間は普通に四連で運転されていた頃の撮影です。「3009F」と言う事ですね。2007年(平成19年)2月、京成電鉄京成津田沼(けいせいつだぬま：千葉県習志野市)駅付近にて撮影。この写真は山側側面を、下り方(成田空港・芝山千代田・ちはら台方)から撮影しています。
上の写真の車輛は京成電鉄モハ3310。3309Fの下り方から二輛目に連結される中間電動車です。パンタグラフは相方となるクモハに近い方に一基のみ設置されています。この辺りはお隣のユニットであるモハ3311＋モハ3312でも同様です。2007年(平成19年)2月、京成電鉄京成津田沼(けいせいつだぬま：千葉県習志野市)駅付近にて撮影。この写真は山側側面を、下り方(成田空港・芝山千代田・ちはら台方)から撮影しています。
上の写真の車輛は京成電鉄モハ3311、3309Fの仲間内の中間電動車です。パンタグラフの設置位置はユニットを組む相方の電動車に近い方なので、上り方に連結されているモハ3312に近い方に設置されています。2007年(平成19年)2月、京成電鉄京成津田沼(けいせいつだぬま：千葉県習志野市)駅付近にて撮影。この写真は山側側面を、下り方(成田空港・芝山千代田・ちはら台方)から撮影しています。
上の写真の車輛は京成電鉄モハ3312、「3009F」の上り向き先頭車です。2007年(平成19年)2月、京成電鉄京成津田沼(けいせいつだぬま：千葉県習志野市)駅付近にて俯瞰気味に撮影。この写真は山側側面を、上り方(上野・押上方)から撮影しています。
上の写真の車輛は京成電鉄モハ3312。これもモハ3312ですが、復古塗装の一環でファイアーオレンジ色に塗装が変更されています。2010年(平成22年)1月、京成電鉄千葉線京成津田沼(けいせいつだぬま：千葉県習志野市)駅にて撮影。京成津田沼駅では本線(上野線)の車輛を撮影することが多いのですが、この写真は五番線(≒千葉線ホーム)に入線時に撮影しています。この写真は海側側面を、上り方(上野・押上方)から撮影しています。この車輛自体は京成津田沼駅で折り返す千葉線の運用に就いているために、行き先の表示が「ちはら台」となっています。「ちはら台」と言うのは「千原線」の終点駅ですが、千原線の電車は全て京成津田沼駅まで千葉線を直通して運転されています。
上の写真の車輛は京成電鉄モハ3333。これも単なるモハ3300型ですが、縁起の良い番号？なので写真を上梓しておきます。なんのことは無い、車番が3333のゾロ目になっていると言うだけのことです。成田山新勝寺や、柴又帝釈天に参拝に行く際に乗る電車としては縁起が良くて好都合？、、、と書きたい処ですが、成田山新勝寺と言うのは関西人主体の朝廷が関東武者を従属させる事を祈願するために建立したお寺ですので、関東武者の末裔である私の立場としては、、、「怨敵退散」とでも唱えながらでなければ行くことの出来ない悪夢のような場所です。
こんな事を言いだすと、全部の車輛に成田山別院のお札が取り付けてある京阪や名鉄の電車に乗るたびに先祖に詫びを入れるようなことになってしまいますから、キリが無いですけど、、、。この写真は山側側面を、下り方(成田空港・芝山千代田・ちはら台方)から撮影しています。2007年(平成19年)2月、京成電鉄上野線京成津田沼(けいせいつだぬま：千葉県習志野市)駅にて撮影。
上の写真の車輛は京成電鉄モハ3334。3333Fで、モハ3333の隣(下り方編成端から二輛目)に連結される正統的？な中間電動車です。この写真は山側側面を、下り方(成田空港・芝山千代田・ちはら台方)から撮影しています。2007年(平成19年)2月、京成電鉄上野線京成津田沼(けいせいつだぬま：千葉県習志野市)駅にて撮影。
上の写真の車輛は京成電鉄モハ3336。一寸異例な、パンタグラフの無い中間電動車です。元来は3333Fの上の向きのクモハの筈なので、中間電動車化改造されているのだと思われます。六連化された結果、こんな状態で使用されている車輛もいます。この写真は山側側面を、下り方(成田空港・芝山千代田・ちはら台方)から撮影しています。2007年(平成19年)2月、京成電鉄上野線京成津田沼(けいせいつだぬま：千葉県習志野市)駅にて撮影。
上の写真の車輛は京成電鉄モハ3337。2010年(平成22年)1月、京成千葉線京成稲毛(けいせいいなげ：千葉県千葉市稲毛区)駅にて撮影。この写真は海側側面を、下り方(成田空港・芝山千代田・ちはら台方)から撮影しています。
上の写真の車輛は京成電鉄モハ3344。3333Fの上野向き(上り向き)で使用されているクモハです。元来モハ3333の編成は四連＋二連の編成で六連として使用されていましたが、更新の際に六連貫通化が行われて中間に入っていたモハ3336が運転台撤去・中間車化されています。そのためにこの「プラス二輛」だった筈のモハ3344が、3333Fの正規のクモハ化？されています。なんと言うか、本妻に不都合があったためにおこぼれに預かって出世しちゃった愛人のような、微妙な立ち位置の電車です。この写真は山側側面を、上り方(上野・押上方)から撮影しています。2007年(平成19年)2月、京成電鉄上野線京成津田沼(けいせいつだぬま：千葉県習志野市)駅にて撮影。
上の写真の車輛は京成電鉄モハ3348他四連。2010年(平成22年)1月、京成千葉線京成稲毛(けいせいいなげ：千葉県千葉市稲毛区)駅にて撮影。この写真は山側側面を、上り方(上野・押上方)から撮影しています。
上の写真の車輛は京成電鉄モハ3348他四連。2010年(平成22年)1月、京成千葉線京成稲毛(けいせいいなげ：千葉県千葉市稲毛区)駅にて撮影。この写真は海側側面を、上り方(上野・押上方)から撮影しています。
上の写真の車輛は京成電鉄モハ3353他。この車輛はかつて使用されていた青電色に復古塗装されている、、、と書きたい処ですが、青電色に塗られていたのは旧3000型までで、3300型が青電色だった事はなかった筈です。色違いを楽しむ、と言う程度の意味合いでしょうか。2010年(平成22年)1月、京成千葉線京成稲毛(けいせいいなげ：千葉県千葉市稲毛区)駅にて撮影。この写真は山側側面を、下り方(成田空港・芝山千代田・ちはら台方)から撮影しています。
これ以下3353Fの編成の面々の写真をお目に掛けますが、編成順序は下り方からモハ3353＋モハ3354＋モハ3355＋モハ3356となっています。パンタグラフは中間電動車が一基づつ持っており、設置位置は相方となるクモハ相当の車輛に近い方です。
上の写真の車輛は京成電鉄モハ3353。2010年(平成22年)1月、京成千葉線京成稲毛(けいせいいなげ：千葉県千葉市稲毛区)駅にて撮影。この写真は海側側面を、下り方(成田空港・芝山千代田・ちはら台方)から撮影しています。
上の写真の車輛は京成電鉄モハ3354。上の写真のモハ3354は定石通り、パンタグラフ付きの中間車です。パンタグラフはユニットを組むクモハ相当の車輛寄りに一基取り付けてあります。この写真のモハ3354は下り方(成田空港・芝山千代田・ちはら台方)から二輛目に連結される車輛で、青電復古塗装となっています。2010年(平成22年)1月、京成電鉄千葉線京成稲毛(けいせいいなげ：千葉県千葉市稲毛区)駅にて撮影。この写真は海側側面を、下り方(成田空港・芝山千代田・ちはら台方)から撮影しています。中間電動車の床下器具の配置は二輛とも揃っているのですが、パンタグラフの設置位置は異なります。結局の処、二輛の中間電動車の向きを変えてパンタグラフの位置を揃えたりすると床下器具の配置がメチャクチャになると言う事ですね。
上の写真の車輛は京成電鉄モハ3355。この写真のモハ3355は上り方(上野・押上方)から二輛目に連結される中間電動車で、青電復古塗装となっています。2010年(平成22年)1月、京成電鉄千葉線京成稲毛(けいせいいなげ：千葉県千葉市稲毛区)駅にて撮影。この写真は海側側面を、下り方(成田空港・芝山千代田・ちはら台方)から撮影しています。
上の写真の車輛は京成電鉄モハ3356。この写真のモハ3356は上り方(上野・押上方)の先頭に連結されるクモハ相当の車輛で、青電復古塗装となっています。2010年(平成22年)1月、京成電鉄千葉線京成稲毛(けいせいいなげ：千葉県千葉市稲毛区)駅にて撮影。この写真は海側側面を、上り方(上野・押上方)から撮影しています。画面の右側で柵に(電柱に？)寄り掛かって撮影しているのは愚息です。
上の写真は京成電鉄モハ3300型の連結器周辺。2010年(平成22年)1月撮影。被写体となっている車輛はモハ3353で、青電復刻塗装となっていた車輛です。
上の写真は京成電鉄モハ3300型が履く、KS121A台車。2007年(平成19年)2月撮影。