July 1, 2006.
西武鉄道E851型は、いわゆる民鉄の機関車としては最大、最強の機関車で、1969年(昭和44年)の三菱製です。台車や制御機器などは、国鉄のEF81と同じものが使用されています。但し、「最大最強」とは言っても、さすがに普通の電鉄会社が使う車輛なので、軸重まで最大と言うわけではありません。此処まで大型の貨物機が必要なのかと言うと、恐らくは単線の秩父線内では余り貨物列車の運行本数ばかりを増やすことが出来ないために、1列車辺りの積載量を増やして一挙に荷物を片付けてしまう目的で巨人機を作ったと言う事ではないかと思います。
上の写真の車輛は西武鉄道E851型。1983年(昭和58年)4月、西武鉄道池袋線？所沢(ところざわ：埼玉県所沢市)駅にて撮影。E851型は4輛製造され、後に増備される予定もあったようですが流れてしまい、最後まで4輛だけの小所帯のままで終始しました。これ以降は西武鉄道では本格的な機関車の増備は無く、1986年(昭和61年)・1987年(昭和62年)に4輛製造されたE31型があるだけです。尤も、E31型は貨物列車の牽引が目的では無くて、工事用列車の牽引や甲種輸送用ですから同列には取り扱えない車輛です。