関東鉄道キハ300系について
関東鉄道キハ300系は、両運転台のキハ300型と、片運転台のキハ350型からなる系列です。写真を見なくてもこの型式名だけで想像が付いてしまいますが、出自は旧国鉄のキハ30系です。キハ30系には両運転台・洗面所無しのキハ30、片運転台・洗面所付きのキハ35、片運転台・洗面所無しのキハ36がありますが、両運転台のキハ300型になった車輛は全て両運転台のキハ30です。片運転台のキハ350型になった車輛にはキハ35とキハ36で、こちらは両方とも片運転台の車輛です。
キハ350型は片運転台・洗面所無しですからキハ36的仕様と言えますが、入線の際に洗面所付だったキハ35は撤去工事をしています。但し、冷房化・機関換装を除けば大幅な改造はこの程度までで、キハ30を片運転台化したり、キハ35・キハ36を両運転台化改造するようなことは行われていません。両運転台のキハ300の内の4輛は、水海道＝下館間のワンマン運転用に改造されてキハ100型となりますが、後にその内の2輛は再度キハ300に復帰します。但し、この辺りもワンマン化したので型式を分けた、ワンマン用機器を搭載した、と言う程度の改造ですから今でも原型を良く保っています。
上の写真の車輛は関東鉄道キハ300型キハ301。2010年(平成22年)9月、関東鉄道常総線水海道(みつかいどう)車輛基地にて撮影。
上の写真の車輛は関東鉄道キハ350型キハ353。2010年(平成22年)9月、関東鉄道常総線水海道(みつかいどう)車輛基地にて撮影。
上の写真の車輛は関東鉄道キハ350型キハ3511。2010年(平成22年)9月、関東鉄道常総線水海道(みつかいどう)車輛基地にて、関東鉄道殿のご好意により許可を得て撮影。
上の写真の車輛は関東鉄道キハ300型キハ3016他。2004年(平成16年)7月、関東鉄道常総線水海道(みつかいどう)車輛基地にて撮影。この車輛は、キハ300型の最終番号車です。