PECO(ピコ)製品について
Feb 1, 2024.
このコンテンツに記載してあるのは、ピコ(PECO)製の道床の無い線路のみです。ゲージは16.5mmゲージ(HOゲージ・OOゲージ・On30ゲージ用)です。
目次
- PECO(ピコ)製品について
- セットラックとストリームライン
- エレクトロフログとインサルフログ
- HOゲージ用線路写真集(セットラック中心)
- Oナローゲージ用線路(ストリームライン中心)
- PECO(ピコ)製線路のレールについて
- PECO(ピコ)製線路の製品構成
- PECO製線路の利点と欠点
- 備忘録・PECO製Oナロー製品の各部の寸法
- PECO製線路の各部(細部の写真有り)
- 蛇足(一)
PECO(ピコ)製品写真集
- ST-240/ST-241:SETRACKのターンアウト(HO)
- ST-244/ST-245:SETRACKのカーブポイント(HO)
- SL-97:ストリームラインのYポイント(HO)
- SL-500:Oナローのフレキシブルレール(On30)
- SL-501:Oナローのポイント用枕木
- SLE-595/SLE-596:Oナローのポイント(On30)
- SLE-597:OナローのY型ターンアウト(On30)
- SL-10とSL-11:#100用レールジョイナー二種
PECO(ピコ)とはイギリスの模型メーカーで、企業自体の名称は「Prichard Ptent Product(プリッチャード・パテント・プロダクト)」です。本業は出版社だと思いますが、1946年(昭和21年)創業で、「Railway Modeller(レイルウェイ・モデラー)」「Continental Modeller(コンチネンタル・モデラー)」などの雑誌の版元として知られています。
Prichard Ptent Product(プリッチャード・パテント・プロダクト)社がPECO(ピコ)銘での線路の製造販売に乗り出したのは1961年(昭和36年)のようですが、日本では1970年代になってNゲージの線路の種類の少なさに業を煮やしたのか、機芸出版社(鉄道模型趣味誌の版元)が輸入販売を始めたのが切っ掛けで普及したと記憶しています。この出版社はドレメルの電動工具も同様ですが、余りにも惨憺たる商品供給を目にして堪忍袋の緒が切れると輸入代理店業務に乗り出しますが、流石に雑誌の版元をやっているだけの事はあって商品選択眼は確実で、良い商品を紹介して来ますな。今ではプラッツが輸入元となっているようですが、PECO(ピコ)自体はKATO(カトー)と仲が良いようで、ホビセンで売っている品物には「輸入元:株式会社ホビーセンターカトー」と言うシールが貼ってあります。こう言うのって、抜け荷、抜け駆けの類だと思うのですが、プラッツ自体は単なるプラモデル屋さんであるために情けない位に商品知識が無いし、なによりも輸入・販売する事に対する熱意が全く感じられません。早くカトーに全権移譲してくれればありがたいのですが。
PECO(ピコ)と名前の似た会社でPIKO(ピィコ)と言う旧・東ドイツの模型メーカーがありますが、名前が激似しているだけで全くの別企業です。その代わりと言うか、ホーンビー製のポイントはPECO製のポイントと妙に似ていたり、恐らくは代理店契約を結んでいるのでしょうがRATIO(レイショ)の製品の名前もPECO(ピコ)のカタログに掲載されています。時折嘲笑うかのように「ピコ」と呼ばずに「ペコ」と呼ぶ人がいますが、機芸出版社が輸入開始した直後に商売の仕方が気に入らなくて反発した老人達がそのまま生き延びてしまって超後期高齢者となっているだけなのだと思います。尤もその御仁は、40年以上前から「ペコ」とやっていましたけど。まぁ、武士の情けで何処の誰とは書きませんけれど、私はその店には二度と行かないと決めております。

PECO(ピコ)のカタログ各種。「75」の数字が見えているのが2021年版(令和3年版)で、創立75周年記念出版のようです(214ページ)。
PECO(ピコ)が発売している線路の種類は下記の通りです。記載順序は2021年(令和3年)発行の75周年記念カタログに商品が掲載されている順序の逆順(大きいモノ→小さいモノ)です。結果的に、この一覧表は「2021年(令和3年)現在のPECO(ピコ)製品の一覧表」と言う事になりますなぁ。流石に此処まで膨大な品揃えをしている模型の線路メーカーとなると「PECO(ピコ)以外ではTILLIG(ティリヒ)位しかないのでは?」と思わざるを得ません。
| ゲージ | 製品内容 |
|---|---|
| Gゲージ (45mm) |
ポイントはターンアウト二種類のみ、その他の線路はフレキシブルレール有り、半径φ600mmの曲線・長さ300mmの直線のみ。レールは#250。 |
| SM-32 (32mm) |
ポイントはターンアウト大小二種類づつとYポイントのみ(合計五種類)、その他の線路はフレキシブルレール有り、半径φ762mmの曲線・半径φ965mmの曲線のみ。レールは#200。 |
| 1番ゲージ (45mm) |
ポイントはターンアウト二種類のみ、フレキシブルレール有り。レールは#200。 |
| Oナロー (16.5mm) |
ポイントはターンアウト二種類とYポイントのみ(合計三種類)、その他の線路はフレキシブルレール有り。レールは#100。 |
| Oゲージ (32mm) |
ポイントはターンアウト二種類、カーブポイント二種類、Yポイント、シングルスリップ、平面交差のみ、その他の線路はフレキシブルレール有り。他にセットラックもあり。レールは#124と#143。 |
| HOn3ゲージ (10.5mm) |
ポイントはターンアウト二種類のみ、その他の線路はフレキシブルレール有り。レールは#70。 |
| HOmゲージ (12mm) |
ポイントはターンアウト二種類、カーブポイント二種類、Yポイント、ダブルスリップ、平面交差のみ、その他の線路はフレキシブルレール有り。レールは#75。 |
| OO-9ゲージ HOeゲージ (9mm) |
ポイントはターンアウト六種類、Yポイントのみ、その他の線路はフレキシブルレール有り、セットラックが少々。レールは#80。 |
| OOゲージ HOゲージ (16.5mm) |
非常に多くの種類のポイント類や、平面交差などが販売されています。フレキシブルレール有り。レールは#100、#83、#75、#70。但し、セットラックは#100のみ。 |
| Nゲージ (9mm) |
非常に多くの種類のポイント類や、平面交差などが販売されています。フレキシブルレール有り。レールは#80、#55。但し、セットラックは#80のみ。 |
| Zゲージ (6.5mm) |
フレキシブルレールのみの販売、ポイント類は無し、レールは#60。 |
上の表に記載した品物の内、このコンテンツで具体的に内容に触れているのは基本的には「Oナロー用」と「HOゲージ用・OOゲージ用」のみです。それ以外のゲージのモノには興味が無いので説明は省略していますので悪しからず。
下記の一覧表は「セットラックを扱っているか・扱っていないか」と言う、大して有用性の無い一覧表ですので笑ってやってください。「セットラック」と言うのは所謂「組線路」の事で、(1)フレキシブルレールではない。(2)ターンアウトやYポイントの分岐側に直線は入らない。と言う特徴のある線路です。玩具的と言えなくも無いですが、使い方次第ではセットラック的な線路の方が遥かに扱いやすくて便利です。因みに、フライシュマン(Fleischmann)、メルクリン(Märklin)とトミックス(TOMIX)に、セットラック的な製品がほぼ全部だったように記憶しています。セットラックに関する詳細は「セットラックとストリームライン」の項目をご参照ください。
| ゲージ | セットラックあり? |
|---|---|
| Gゲージ(45mm) | 有り、但し曲線のみ。 |
| SM-32(32mm) | 有り、但し曲線のみ。 |
| 1番ゲージ(45mm) | 無い。 |
| Oナロー(16.5mm) | 無い。 |
| Oゲージ(32mm) | 有り、セットラックのポイントも有り。 |
| HOn3ゲージ(10.5mm) | 無い。 |
| HOmゲージ(12mm) | 無い。 |
| OO-9ゲージ(9mm) | 有り、セットラックのポイントも有り。 |
| OO・HOゲージ(16.5mm) | 有り、セットラックのポイントも有り。 |
| Nゲージ(9mm) | 有り、セットラックのポイントも有り。 |
| Zゲージ(6.5mm) | 無い。 |
少々想像しにくいかも知れませんが、カトーのユニトラック(UNITRACK)はセットラック的構造です。カトーの巧い処は多少の無駄は承知で寸法違いの端数曲線を多数用意しているのでセットラックには見えず、ごく一般的なスケール的外観の線路に見せている処です。几帳面さの違いなんでしょうねぇ。
sf
「セットラック」の最大のメリットは「切断する作業をしなくても、そのままで使える」と言う事です。線路≒レールを切断するには最低限度ニッパーとヤスリは必要になります。初めて鉄道模型に手を染めたばかりの人が「ニッパー」や「ヤスリ」を揃えているかと言うとそれは疑問でして、やはりセットラックの存在は非常に重要性が高いように思います。これはまぁ、品揃えの話しとは余り拘わりがあるとまでは言えませんけれど。
セットラックとストリームライン
Jan 1, 2024.
前項目で触れたように、PECO(ピコ)製の線路関連製品には一部にやや玩具的外観の「SETRACK(セットラック)」と呼ばれる製品があります。「SETRACK(セットラック)」の設定があるのは一部のゲージ・スケールのみですが、セットラックの設定があるゲージ・スケールには、セットラック以外にも「ストリームライン(STREAMLINE)」の設定もあります。PECO(ピコ)の場合、「セットラックしか設定が無い」と言うモノはありません。
セットラック(SETRACK)製品の特徴は
(1)一定の、決まった長さに線路の長さが揃えられている。
(2)一定の、所定の半径、角度に曲線が揃えられている。
などと言った処でしょうか。要は線路に対する加工は特にしなくても、単純に線路を並べて行くだけでレイアウトを作って行くことが出来る訳で、製品普及と言う点では非常に有益だと思います。尤もゲージ・スケールによってはフレキシブルレールしかない場合もある訳で些か意味が分からない点ではありますけど。
セットラック(SETRACK)製品の品番は「ST-123」と言うように表示します。
「ストリームライン(STREAMLINE)」製品の品番は、「SL-123」とか「SL-E123」と言うように表示します。ポイントに関してはSETRACK(セットラック)製品とは違って分岐側が単純な曲線ではなくて、分岐した直後に直ちに直線部分を含むような線路形状です。こちらの方がスケール的とも言えますが、実際にレイアウトを作るような場合は圧倒的に面倒臭くなります。
HOゲージ・OOゲージ用線路のセットラック(SETRACK)製品の曲線は下記の通りです。
| R1曲線 | R2曲線 | R3曲線 | R4曲線 |
|---|---|---|---|
| φ371mm | φ438mm | φ505mm | φ571.5mm |
ターンアウトの分岐側の曲線はR2曲線(半径φ483mm)に対応します。カーブポイントの場合は外側がR3曲線(半径φ505mm)、内側がR2曲線(半径φ438mm)に対応します。Yポイントの場合は、何故か半径の数値を異様に公開したがらないようなので判然としません。「スペシャルカーブ」と言うような表現でしか線路半径を公開せず、線路半径を公開しないままにとどめておく理由が判然としません。カタログに掲載されているレイアウトプランのようなモノを眺めた限りでは「半径900mm位?」と思うのですが、これはあくまでも私の想像です。
PECOのOナロー製品は「ストリームライン(STREAMLINE)」のみで、「SETRACK(セットラック)」製品はありません。
PECO(ピコ)製品で使用されているレールは、16.5mmゲージ用のモノはティンプレート的要素の強いSETRACK(セットラック)とOナローゲージ用は、縮尺の関係もあってコード100(#100)のみです。ストリームライン(STREAMLINE)の方は#100、#83、#75の三種類があります。
コード100のレール同士であればSETRACK(セットラック)もストリームライン(STREAMLINE)もOナローゲージ用も混用可能です。
但し、実際問題としてはSETRACK(セットラック)の製品で日本国内で入手しやすいモノはターンアウトなどのごく一部に限られるのでは無いかと思います。その割には私がSETRACKの製品を幾つか所有していたのは例によって私自身がティンプレート志向だからでして、品物自体もWm.k.ウォルサーズ(と言うか直営小売店のターミナル・ホビー・ショップ)から買い付けたものです。

PECO(ピコ)のOn30ゲージ用YターンアウトSL-E597のレール切断面、コード100(#100)のレールが使用されています。頭部が厚ぼったくて、余り格好良くありません。底部が斜め裁ち落としになっていて、古い車輛の三面折妻のような形状です。恐らくは、レールジョイナーを嵌め易くするための工夫だと思います。
PECO(ピコ)製品の中に、16.5mmゲージでコード83(#83)のレールがあるのは、恐らくは対米輸出を考えてのことだと思います。正確に換算するとコード83(#83)のレールは相当な重軌条ですが、アメリカ的な第一線級鉄道を模型化するには丁度良い程度の太さです。この辺りは裏側でアメリカの代理店であるWm.k.ウォルサーズからの働きかけがあったのではないかと思います。シノハラ(篠原模型店)、ROCO、アトラス、PECOなど、#83のレールを発売しているメーカーが多いですが、PECO(ピコ)の場合は既に#75のレールを販売していたので#83のレールを追加販売するのはかなり厳しい選択だったのではないかと思われます。
コード100(#100)はHOゲージ・OOゲージ・16番ゲージ用には太過ぎるのですが、多少は過去の事情を引き摺っているので相変わらず継続販売しているのだと思います。Oナロー用にした処で同様です。その一方で、もっとゲージ幅の広い模型ではかなり細いレールが使われています。例えばOゲージ用は平底レールが#143で双頭レールは#124、一番ゲージは#200、SM-32は#200、Gゲージは#250です。Gゲージの#250のレールは細い分だけゲージが広く見えてしまいがちなので微妙な存在ですが、一番ゲージやSM-32の#200は繊細で良い雰囲気です。セットラックに関してもGゲージ用は#250ですし、SM-32用は#200です。序でに書くと、Nゲージ用のSETRACK(セットラック)は#80です。
レールの材質はSETRACK(セットラック)も含みニッケルシルバーです。洋白、洋銀とも呼ばれる合金で、成分は銅、亜鉛、ニッケルです。成分比としてはニッケルはどんなに多い場合でも全体の30%もあるかないかですから、実態としては真鍮にニッケルを添加したような合金です。一番身近なニッケルシルバーは旧仕様の穴無し500円硬貨だったかな?。シノハラ(篠原模型店)製のレールもニッケルシルバー製ですが、あれよりは少々黄色みが強いです。恐らくはフライシュマンやアトラスなどのレールと似たような成分比だと思います。
「似たような成分比」とか言っても、私が光学的に分析した(見た目で判断した)だけですから、この部分の記述は全くアテにならないものとご理解ください。口から出任せ、とも言いますな。以前にNゲージ用の廉価版フレキシブルレールに鉄製のものがありましたが、流石に今では販売していないようで、鉄製レールで今でも販売しているものは#124の双頭レールを使った一部の製品のみのようです。
アメリカでの販売代理店は上述の通りWm.k.ウォルサーズですが、ウォルサーズのカタログを読む場合はちょっと注意が必要です。ストリームラインの品物の品番は「552-SL***」などと表示されているのに対し、SETRACKの品物の品番は「552-***」と言う具合で、何故かSTの表示がありません。「552」と言う部分はウォルサーズがPECO製品に発生させた?メーカー識別番号ですから、SETRACKであってもストリームラインであっても、PECO製品であれば全て共通です。アメリカ国内でウォルサーズから仕入れている模型屋さんの場合はこのメーカー識別コードをそのまま通販などに使っている場合もままあります。日本も含むアメリカ以外の模型屋さんから買い物する場合は殆ど無関係な文字列に過ぎません。
エレクトロフログとインサルフログ
July 1, 2026.
PECO(ピコ)のポイントには「エレクトロフログ(Electrofrog)」のモノと「インサルフログ(Insulfrog)」のモノがあります。この点は全通式だとか、選択式・非選択式だとかの問題と拘わりがありますが、私は基本的に無視しています。理由がごく単端で、その種の話には興味が無いからです。商売で模型店をやっていてお客さんに対する説明として「私はその種の話には興味が無い」とやったら拙いでしょうが、幸にも私は単なるアマチュアですので「興味が無い」と言うだけで話は終わらせる事が出来ますが、酷いなぁ。
但し、全通式だとか、選択式・非選択式だとか言う話は兎も角も、インサルフログのポイントは少なからぬ絶縁区間が存在する事になります。この件、拙宅のようにB型機関車主体の鉄道には余り有難い話ではありません。B型機関車の集電車輪は片側二輪ですから、一方の車輪がフログ部分の絶縁区間に引っ掛かってしまうと集電効率は半減してしまうと言う事になります。率直に言って、小型車輛中心であればインサルフログのポイントは余り有難くない代物です。PECO(ピコ)製品にはこの他に「ユニフログ(Unifrog)」と言う多少細工をすれば「エレクトロフログ(Electrofrog)」にも「インサルフログ(Insulfrog)」にも、どちらにでも切り換えて使える品物もあります。
DCCでも導入するのであれば全通式のポイントが好都合なのだそうですが、その種の話も一切無視して絶縁区間を極力減らしたいと言う前提のみで話を進めれば、私が買うべきポイントは「エレクトロフログ(Electrofrog)」に限ると言う結論にしか辿り着きません。そうは言っても、私が持っているPECO(ピコ)のポイントは、Oナロー用は全て「エレクトロフログ(Electrofrog)」であり、HO・OOゲージ用は全て「インサルフログ(Insulfrog)」なので「何をか言わんや」と言う話でありますけど。
そんな訳で、この話は此処までです。全く無意味な酒飲みの与太話のような内容で恐縮です。代わりに?この種の件に関して極めて親切丁寧明快に記載されているコンテンがネット上に掲載されていますからご紹介しておきます。「詳しいなぁ」「判り易いなぁ」「明快だなぁ」と感心して拝見していたら、予想通りにナローゲージショップさんのサイトのコンテンツでした。まさに脱帽モノです。
ご参考:「PECOのポイントレール(エレクトロフログとインサルフログ)を徹底解説!選択式と非選択式の違いを理解する」
HOゲージ用線路写真集(セットラック中心)
July 1, 2026.
以下に、PECO(ピコ)のHOゲージ用ポイントの写真をお目に掛けます。私自身がティンプレート志向の人間なので、セットラックのモノが中心です。余り考えもしないで買い求めていたら、全てフログ部分に絶縁区間が存在する「インサルフログ(Insulfrog)」のモノばかりでした。
ST-240/ST-241:SETRACKのターンアウト
Jan 17, 2009.

PECOの16番・HOゲージ・OOゲージ用SETRACK(セットラック)のターンアウトです。右分岐がST-240、左分岐がST-241となります。半径はどちらも438mmで、これがR2曲線となります。SETRACKとはPECO製のセクショナルトラックのことですから、分岐した側の線路はそのまま円弧を描いた状態のままになっています。SETRACK(セットラック)ではない、普通のスケール的な寸法のポイントは分岐した側はすぐに直線が入るので、円弧を描いたままと言うことはありません。
序でに書いておきますが、PECO(ピコ)のSETRACKのR3曲線は半径505mm、R4曲線は572mmです。すなわち、半径371mmのR1曲線から始まって、半径572mmのR4曲線に至るまで、複線間隔は67mmで統一されています。SETRACKでは無いスケール物のHOゲージ/OOゲージ用のPECO製ターンアウト同士を突き合わせた場合の複線間隔は51mm程度だった筈ですから、それよりは少し間隔が広い目になっています。
ST-244/ST-245:SETRACKのカーブポイント
Apr 1, 2020.

PECOの16.5mmゲージ用SETRACK(セットラック)の曲線ポイントです。曲線ポイントと言うのは、本線側も分岐側も曲線上になっている所謂「カーブポイント」のことですが、セクショナルトラックなどを使う場合に曲線の途中で線路を分岐させることが出来る便利な存在です。右分岐がST-244、左分岐がST-245となります。内側の、半径が小さい方の曲線はR2(半径438mm)です。外側の、半径が大きい方の曲線はR3(半径505mm)です。
16.5mmゲージ用のSETRACK(セットラック)は曲線の半径設定は4通りありますから結構豊富な方なんですが、ポイントの設定は余り多くありません。実はこのコンテンツに写真を上梓したST-244/ST-245のカーブポイント(曲線ポイント)と、前述のST-240/ST-241(曲線ポイントでは無い普通のターンアウト)を除くと、Yポイント(ST247)と22.5度クロス(ST250)が一種類づつあるだけです。これ以外のモノが使いたければ、普通のセットラック用ではないポイントを使う以外の解決策はありません。
この種のカーブポイントは曲線の部分で分岐を作り易いのでレイアウトの設計が楽になります。スペース節約に繋がると言っても良いでしょう。それ以上に重要な点は、分岐方向の違うポイント同士を突き合わせれば、カーブポイントでのシングルクロスが作れると言う事です。単体のターンアウトとしてだけ使ったのでは、スペース節約効果?はターンアウト一基分ですが、突き合わせてシングルクロス二基分となると相当な効果が期待できます。ピコばかりがカーブポイントを販売している訳ではありませんが、この種のポイントの存在は貴重です。
SL-97:ストリームラインのYポイント(HO)
Apr 1, 2015.
HOゲージ用・OOゲージ用のポイントでSL-97です。これはインサルフログ(絶縁フログ)なので型番が「SL-97」ですが、エレクトロフログの製品であれば「SL-97E」となります。HO/OOゲージ用の小半径のYポイントです。実はこれ、私には珍しくセットラック)ではなくてストリームラインなんですが、セットラックにはYポイントの設定が無いので、どうしてもYポイントを使いたければこのSL-97・SL-97Eを使うしか方法はありません。

PECO(ピコ)のHOゲージ用ポイントSL-97。「ストリームライン」「インサルフログ」「小型Yポイント」です。

PECO(ピコ)のHOゲージ用ポイントSL-97。
Oナローゲージ用線路(ストリームライン中心)
Aug 1, 2022.
PECO(ピコ)がOナロー用の線路を売り出したのは、それ程古い事ではありません。バックマンがOn30製品を販売するようになったのと大差無い時期でPECO製品の方が微妙に早かったような記憶があります。メルクリンがOHO製品を発売した時点では動きが無かったことと考え併せると、バックマンの動向を睨みながら「バックマン主導ならOn30はいける」と言う判断が働いたのでしょうか。PECOは一連の製品を、一貫して「O-16.5」と言う表示で販売しています。「ゼローじゅうろくてんご」ではなくて、「おうーじゅうろくてんご」と言う読み方で宜しかった筈です。発売開始時期の時系列としては(1)メルクリン「OHO」→(2)PECO「O-16.5」→(3)バックマン「On30」→(4)フライシュマン「Oe(マジックトレイン)」となるのではなかったかと記憶しています。
PECO(ピコ)のOナロー(O-16.5)用の線路は種類が少なく、製品化されて2022年(令和4年)の時点でカタログに掲載されている品物は下記の通りです。残念乍ら、これ以上は余り増えそうな気配がありませんし、最近は日本国内には輸入されていないようです。
| 品番 | 製品内容 |
|---|---|
| SL-500 | Oナロー用フレキシブルレール(長さ914mm) |
| SL-501 | Oナローのポイント用枕木 |
| SLE-595 | 右分岐のターンアウト |
| SLE-596 | 右分岐のターンアウト |
| SLE-597 | Y型ターンアウト |
| SL10とSL11 | レールジョイナー二種 |
| LK-555 | Oナロー用ターンテーブルキット |
| 備忘録・PECO製Oナロー製品の各部の寸法 | |
PECO(ピコ)製のOナローゲージ用線路のレールは全てコード100(#100)のモノを使っており、レールジョイナーなどはHOゲージ用・OOゲージ用などのコード100(#100)のモノが共用できます。普通の16番ゲージ用のジョイナー類が共用できると言う事です。レール自体は、全く同じモノなのでしょう。私がいたずらした範囲に限って言えば、以前にシノハラから発売されていたコード100(#100)用のスパイクやレールジョイナーも共用できます。アトラス製のHOゲージ用の線路と共用しても支障はありません。
「コード100(#100)」のレールをOゲージ並みの縮尺で使用する場合、大雑把ですが実物に換算すると37kgレールに相当しますから、ナローゲージの線路としてはかなり高規格な路線向きと言えるでしょう。毎度大雑把な表現で恐縮ですが、仙北鉄道、静岡鉄道駿遠線、三岐鉄道北勢(ほくせい)線、井笠鉄道と言ったような、大型の車輛が走る程度の路線向きの線路です。その割にはヘロヘロっとした感じの枕木にしてありますけど。
カタログに拠ればOナロー(O-16.5)用の一連の製品は、4mmスケール準拠となっています。「4mmスケール」と言うのは「実物の1フィート(304.8mm)を4mmに縮尺する」と言う事ですから304.8÷4=76.2、約1/76の縮尺となるOOゲージと言う事になります。序でに書くと、1/87のHOゲージは3.5mmスケールですし、1/80の日本型は強いて言えば3.8mmスケール程度になります。想定している実物は、ウェールズに実在した6フィート4インチゲージ(≒711mmゲージ)の鉄道と言う事ですが、どう考えてもバックマンの「On30」製品に刺激されてと言う事なんでしょう。PECO(ピコ)は巧い処を狙ったと思いますし、その狙いは大当たりだったように思います。
SL-500・Oナロー用フレキシブルレール
Jan 1, 2025.
SL-500は、PECO(ピコ)がOナローゲージ(O-16.5)用の線路を売り出した本当の最初期から販売されているフレキシブルレールです。些か想像しにくい話ですが、最初期にはこのフレキシブルレール「だけ」がOナローゲージ(O-16.5)用の製品として輸入・販売されていました。ポイント類は「他の16.5mmゲージ用を転用してください=商社側としては輸入するつもりはありませんなぁ」と言う事なんでしょうが、神話のような時代の話です。最近では何故か元に戻ってしまい、Oナローのポイント類の輸入はほぼ途絶えてしまっているようです。

PECO(ピコ)のOナローゲージ用フレキシブルレール「SL-500」と輸送用梱包。十二本づつ、この白ダンボール箱に収納して卸売りされています。レールの長さは915mmとか916mmとかですが、本来は914mm(≒3フィート・36インチ)の筈です。恐らくは裁断誤差を勘案して微妙に長くしてあるのだと思います。SL-500に限らず、PECOのフレキシブルレールの長さは必ず3フィート(≒914mm)だった筈です。この件は、ゲージ・スケールを問わず共通です。

PECO(ピコ)のOナローゲージ用フレキシブルレール「SL-500」。

PECO(ピコ)のOナローゲージ用フレキシブルレール「SL-500」に、ホーンビー製のOOゲージの貨車を載せてみた処。「OOゲージの貨車」とは言っても小柄でナローゲージ的な車輛なので、良く似合うように思います。
SL-501・Oナローのポイント用枕木
Nov 1, 2025.
SL-501は些か使い道の判断に苦しむ代物ですが、プラスチック製の枕木です。PECOはHOゲージ・OOゲージ用のポイント類を多数販売していますので、それらをOナロー化するための専用?枕木です。こんなもの、ヒノキ角材を切り出せば済むだろうし工作も遥かに容易だと思いますけど、それを言っちゃぁお終いか。OOゲージの線路の枕木を、この「SL-501」に交換してOナロー化するためのモノのようです。コレクションの一つとして買うだけは買いましたが、DIY志向の強い私としては「ヒノキ角材を切り出せば済むよなぁ」と言う発想を乗り越えられずに、未だに買っただけで使っていないし、使うつもりもありません。大体、ヒノキ角材を使った方が絶対に作業は楽な筈です。

PECO(ピコ)のHOゲージ用・OOゲージ用ポイントをOナローゲージ化するための枕木「SL-501」。20本セットで、日本での定価は1300円(税抜)です。
SL-E595/SL-E596:Oナロー用ターンアウト
Aug 1, 2022.
PECO(ピコ)製のOナローゲージ用のターンアウトで、右分岐のモノがSL-E595、左分岐のモノがSL-E596です。この他にSL-E597(Yターンアウト)があり、この三種類がピコのOナローゲージ用線路の役モノ?の全てであり、平面交差などはありません。少々寂しい商品構成ですが、実際のナローゲージの鉄道でもポイント類はこの三種類程度が普通ですから、仕方がないでしょう。少なくともバックマン、フライシュマンやメルクリンのように、HOゲージでは線路と車輛を両方売っているのに(両方売っていたのに)、Oナローゲージでは車輛は売っても相応に線路は売らずに惚けてしまうメーカーに比べれば、安定して供給している分だけ立派なモノです。16.5mmゲージ用のターンアウトですが、HOゲージ・OOゲージ用ではなくあくまでもOナローゲージ用のターンアウトです。

PECO(ピコ)のOナローゲージ用ポイント「SL-E595(右分岐)」と化粧箱。化粧箱に描かれているポイントの絵は実寸大です。但し、「今現在ご覧戴いているこの写真が製品の実物大の大きさに撮影してある」と言う事ではありませんので悪しからず。

PECO(ピコ)のOナローゲージ用ポイント。
上がSL-E596(左分岐)、下がSL-E595(右分岐)。

SLE-595(右分岐)の先端軌条部分。これも他のOナロー用ポイントと同じですが、スプリング入りでポイントマシンなどを使わなくても先端軌条が開通位置で固定されます。ポイントマシンを使うのであれば、普通に市販されているHOゲージ・OOゲージ用のモノが無改造で使用できます。但し、Oナロー用に限らずPECO製のポイントはポイント自体に先端軌条をロックする機構を持たせてありますから、見返り?にポイントマシンにはロック機構はありません。他社製のポイントマシンを流用する事は、些か困難です。

これはPECO(ピコ)のOナローゲージ用ポイント「SL-E596(左分岐)」。分岐方向が逆になっているだけで、品物自体は「SL-E595(右分岐)」と同一です。単に対称形になっているだけ?。
直線側の長さは185mm、分岐側の半径は610mmで、化粧箱の表示に従えば「Medium Radius(中半径)」と言う事になります。分岐角度は12度だったかな?。Oナローゲージ用としてはかなり緩い半径で、見た目としては六番程度です。半径200mm程度のものも出してくれればありがたいんですが。この辺りの寸法は後述のSL-E597(Oナロー用Yターンアウト)でも同様です。
フログ部分が絶縁されていませんから、以前のシノハラ(篠原模型店)製品などのように、先端軌条の開通方向に応じてフログの極性も変わりますから、リバース区間以外でも基本ギャップは切る必要があります。恐らくは無電区間を少しでも短くするためにこのようにしてあるようです。特に、固定軸距離の短い二軸機関車(Bタンク機とかDB機、EB機とか)を入線させても立ち往生することが無いようにする配慮なんでしょう。

SLE-595(右分岐)の新旧パッケージ。上が旧、下が新。旧パッケージの方は、所謂「箱状」になっています。

SLE-595(右分岐)のフログ部分。Oナロー用のポイントは三種類販売されていますが、いずれも型番が「SL-E59*」で始まる「ストリームライン」で「エレクトロフログ」の製品ですから、リバース以外でも基本ギャップが必要です。
SL-E597:Oナロー用Yターンアウト
Aug 1, 2022.
SL-E597は、PECO(ピコ)製のOナローゲージ用のY分岐のターンアウトです。これもPECOの16.5mmゲージ用のポイントなんですが、HOゲージ・OOゲージ用ではなくてOナローゲージ用ターンアウト(SL-E595/SL-E596の曲線側だけを向かい合わせにしたようなYポイントです。
但し、分岐角度は些か微妙で、ターンアウト二種が12度であるのに対し、YポイントであるSL-E597の分岐角度は22度となっています。こう言うものは普通は24度にすればおさまりが宜しかろうと思うのですが、、、。
このYポイント(SL-E597)と、ターンアウト二種の合計三種がPECOのOナロー用ポイントの全てです。SL-E595/SL-E596が六番程度ですから、同じ番手のターンアウトの曲線側だけを組み合わせたこの製品は三番相当くらいとなります。「同じ番手」とは言っても半径610mmの曲線ですから、かなり緩いカーブです。単線区間の交換駅などに使うと、有効長をかなり長く取れる便利な存在です。

PECO(ピコ)のOナローゲージ用ポイント「SL-E597(Y分岐)」。

PECO(ピコ)のOナローゲージ用ポイント「SL-E597(Y分岐)」のフログ部分。このポイントも「ストリームライン」で「エレクトロフログ」なんだと思われます。

PECO(ピコ)のOナローゲージ用YポイントSL-E597(上)と、HOゲージ/OOゲージ用YポイントSL-97(下)。上のOナローゲージ用Yポイントは概ね「中型」に相当するポイントですが、下のHOゲージ/OOゲージ用Yポイントは概ね「小型」に相当するポイントです。
SL-10とSL-11:レールジョイナー二種
May 1, 2026.
PECO(PECO)製のレールジョイナーであるSL-10・SL-11は「Oナロー用(O-16.5用)」と言う訳ではないのですが、100番レール用なのでOナロー用にも使えるレールジョイナーです。見掛けから用途は想像が付きますが、「SL-10」は金属製ジョイナー、「SL-11」は合成樹脂(プラスチック?)のジョイナーで絶縁ジョイナーです。袋の外装に記載されている通り、HOゲージ・OOゲージにも、100番レールであれば使用可能です。そのせいもあって、Oナローに全く興味の無い模型屋さんでも、16.5mmゲージのPECO製品を取り扱っていれば、相当の高率でSL-10・SL-11の在庫があると言う魔法のような?存在です。

PECO(ピコ)のレールジョイナー二種。金属製ジョイナーの「SL-10(左)」と、絶縁ジョイナーの「SL-11(右)」。
SL700FB:Oゲージ用フレキシブルレール
Jan 17, 2009.
PECO(ピコ)製の32mmゲージ用フレキシブルレールで、型番末尾から推測できる通りの平底レールでコード143(#143)です。PECOの32mmゲージ用のレールには、この他に牛頭レールのSL-700BHと名乗るコード124(#124)のものがあります。カタログに明記されている訳ではありませんが、「FB」は「フラットボトム=平底」の意味、「BH」は「ブルヘッド=牛頭」と言う事だと思われます。

PECO(ピコ)製の32mmゲージ用フレキシブルレール「SL-700FB」、ウォルサーズのカタログでは552-70092と言う品物があるのですが、どうやらこれに該当するようで、914mm長(≒3ft)のOゲージ用フレキシブルレールです。これ以外にウォルサーズのサイトでは#200のレールを使ったOゲージ用のフレキシブルレールを見掛けた記憶がありますが、PECO自体のサイトでは見掛けないようです。これはアメリカ限定なのかミスタイプなのか、どちらかではないかと思います。
上の写真の線路は、実はかなり以前に、私が未だOゲージをやっていた頃に買い求めてそのまま放置してあったものです。そのために、枕木にレールを固定する金具?を摸した部分の形状が若干変更されているようです。上の写真の線路は枕木にウマと言うか、台座と言うか、その種のものを載せた上でレールを取り付けるような構造になっていますが、最近の製品はPC枕木(プレキャスト・コンクリート枕木)にレールを固定するような金具を摸してレールを固定するようになっています。
尤も、私は「Oゲージをやっていた」と言ってもライオネル方式の交流三線式ですから、二線式用のPECOの線路を買って来ても、余り使い途は無かったかも。Oゲージ用の場合は、16.5mmゲージ用みたいな「二線式用レールをメルクリン方式の三線式に出来る点接式中央第三軌条用波型ストラップ?」と言うようなモノが売られていませんから、使いあぐねて持て余してしまったかも。
備忘録・PECO製Oナロー製品の各部の寸法
Aug 1, 2022.
PECO(ピコ)製のOナローゲージ用線路にはコード100(#100)のレールが使用されています。尤も、これが判っているだけではなにも判っていないのと同様ですから、自分の備忘録も兼ねて色々と書いてみます。
第一に、PECO(ピコ)製のOナローゲージ用線路の枕木底面からレール頭部までの高さは約5.2mmです。大雑把に枕木の厚みは約2.6mmと言う事になりますが、この寸法だとPECO製の普通の16.5mmゲージ用の線路と同等です。シノハラやアトラスなどの製品もほぼ同様ですから、他社製の16.5mmゲージ製品と共用しても大抵は支障無い寸法だと言って良いでしょう。シノハラ製などの木製道床に直付けした場合でも、シノハラ製品やアトラス製品と混用しても支障は感じられませんでした。PECO(ピコ)製品に関して言えば、コード100のレールを使っている「Oナロー用」と「HO・OOゲージ用」の線路は枕木の高さが微妙に違って「HO・OOゲージ用」のレールの方がごく僅かに厚みが薄いのでレール面までの高さが微妙に低くなるのですが、実用上の支障は全く感じられませんでした。
第二に、枕木の長さは約32.5mmですから、実物に換算すると1414mm(1/43.5の場合)から1560mm(1/48の場合)です。実物のナローゲージの枕木の長さは概ね軌間の二倍程度になりますから、丁度良い寸法と言えます。762mmゲージの2倍ならば1524mmと言う事になりますから。同じくPECO製品でも、HOゲージ・OOゲージ用の線路の枕木の長さは約29.5mmです。
第三に、枕木の幅は5.2mmから5.5mm程度ですから、最大値の5.5mmから実物換算すると239mm(1/43.5の場合)から264mm(1/48の場合)です。普通の実物では幅が8インチ(≒203.2mm)を使う事が多いですから、この辺りは微妙に太くしてあるようです。冒頭に「枕木の幅は5.2mmから5.5mm程度」と書きましたが、これは金型に抜き勾配が付けてあるからだと思います。同じくPECO製品でも、HOゲージ・OOゲージ用の線路の枕木の幅は約3.5mmです。
大雑把ですが、実物の枕木は幅が203.2mm≒8インチ程度です。「そんなもの、何処で調べたんだ?」と言われそうですが、近所のホームセンターの枕木売り場です。新品のユーカリ材を使ったクレオソート枕木はDIY用、ガーデニング用として、今ではかなりの人気商品ですから調べること自体は簡単です。規模の大きなホームセンターでは、新品枕木を山積みにして売っていたりしますので。
PECO製線路の各部
Apr 1, 2015.

PECO(ピコ)製ポイントの先端軌条付近。この写真では判りませんが、裏側近くにバネが仕込んであって、先端軌条がロック出来るようになっています。ポイントだけ買い求めて、ポイントマシン類を買わなくてもそのままで使用できるのがPECO製ポイントの利点の一つです。普通に、ロック機構の無い製品ではポイントマシン類を併用しないと先端軌条が終始ぶらぶらしているだけなので実用にはなりません。
PECO製品→ポイントにロック機構有り→ポイントマシンはロック機構無し。
他社製品→ポイントにロック機構無し→ポイントマシンはロック機構有り。
と言う事なので、単純な転用は出来ません。

奥まった場所にスプリングが仕込んであるので些か判りにくいですが、PECO(ピコ)製ポイントの先端軌条ロック用スプリング。画面中央辺りの指矢印で示している個所の部品がロック用スプリングです。簡単な仕掛けですが、これが非常に有益で感心することしきりです。

ピコ(PECO)製ポイントのフログの部分、「インサルフログ」です。「インサルフログ」とは「インシュレーション・フログ」の意味で、フログで交差するレール同士が絶縁されていると言う事です。フログの絶縁区間は極力短くなるように工夫されているので、二軸単車などのように集電車輪数の少ない車輛でも、集電不良で立ち往生する率は比較的低めです。なによりも、インサルフログのポイントはフログ部分が電気的に立体交差しているので、所謂「基本ギャップ」を切ってやる必要がありません。最近のNゲージ用ポイントなどでも同様だと思いますが、リバースとブロック・コントロールやキャブ・コントロールと言ったことをやらない限りはギャップの設定は不要です。

ピコ(PECO)製ポイントのフログの部分、「エレクトロフログ」です。インサルフログとは異なりフログで交差するレール同士が絶縁されていません。小型車輛以上に集電不良を起こしやすいナローゲージの車輛の特性?を考慮してこのようにしたらしいです。但し、エレクトロフログのポイントはフログ部分が電気的に立体交差していなしので、所謂「基本ギャップ」を切ってやる必要があります。リバースとブロック・コントロールやキャブ・コントロールと言ったこと以外でも、ギャップの設定が必要です。

PECO製ポイントの「インサルフログ」のポイントの、フログ部分の裏側です。スズメッキ線らしきもので配線が行われており、電気的にはレール同士が立体交差しているような状態になっています。インサルフログの場合はこのような加工が行われているので、二線式でありながらリバース以外ではギャップを切らなくても運転できるようになっています。エレクトロフログのポイントの裏側にも同様の配線が施してありますが、インサルフログのモノとは配線の意味が丸っきり違いますので念のため。エレクトロフログのポイント裏側の配線は、あくまでも補助的なモノです。

PECO(ピコ)製ポイントのヒンジ部分です。この写真の右側がフログ、左側が先端軌条です。真上から見ると結構目立ってしまうのでアレなんですが、迂闊に塗装してしまうと塗料が接点部分にまで回ってしまって通電障害を起こしかねません。目立つからと言って、無闇に塗装する事は程々に、、、。

極端に拡大して撮影するとアラが目立ってしまってなんですが、SL-700FB(Oゲージ用フレキシブルレール)のスパイク周辺です。流石にOゲージだけのことはあって、金具のボルト・ナットまで表現されていて、思わず舌を巻くほどの秀逸さです。その反面、この手の形状の金具は日本国内ではちょっと見掛けた記憶がありません。結果として、このまま「日本型の超ウルトラ細密スケールモデル」に使うと、出来の良さが徒になって嘘八百に過ぎないと言う結果になってしまいます。Oゲージで此処まで出来るなら、HOゲージ用・OOゲージ用の線路のスパイクの表現も、もう一寸どうにかならないかと思うのですけど、、、。
PECO製線路のレールについて
Aug 1, 2022.
ピコ(PECO)の新しいカタログには記載されていないようですが、大昔のカタログにはレールの頭部の幅、底部の幅などが記載されています。以下、このカタログからの受け売りです。四種類のレールしか掲載されていないのでパっとしませんけど。
コード65(#65)
- レール頭部幅は0.63mm
- レール底部幅は1.39mm
- レール高さは1.65mm
- 私が持っているカタログ、と言うか、この「レールの太さ一覧」が掲載されているカタログには、使用用途が明記されていないレールです。「#65」と言うのは違和感のある数字ですが、Nゲージにでも使っていたものでしょうか?。
コード80(#80)
- レール頭部幅は0.63mm
- レール底部幅は1.39mm
- レール高さは2.03mm
- ピコ(PECO)製品の中ではOO-9の線路に使用されています。
コード100(#100)
- レール頭部幅は1.04mm
- レール底部幅は2.28mm
- レール高さは2.5mm?
- 一般にHOゲージ、OOゲージ、16番ゲージ、Oナローゲージ等に使用されているレールです。レール高さは、なぜか「2.5mm」です。100番のレールであれば本来は2.54mm≒0.1インチになる筈ですが、2.5mmでは98番、コード98、#98程度になるから変な話です。その一方で私がNSKのマイクロメーターで測定すると2.6mm近い数字が出て来ます。面倒臭くなったから、途中で真面目に考えるのは辞めてしまいました。PECO(ピコ)製品は、たまに変な数字やら変な商品を出してきます。
コード124(#124)
- レール頭部幅は1.52mm
- レール底部幅は1.85mm
- レール高さは3.16mm
- 一般に「双頭レール」として知られている製品ですが、実際には上下の頭部幅が同じではないので、厳密な意味では「双頭」とはなりません。「牛頭レール」と考えた方が宜しいでしょう。実際に、PECO(ピコ)自身では「Bullhead」と表示して販売しています。誰だ、、「Bullhead rail」を「双頭レール」と誤訳した奴は。
このカタログ自体は私の手許にあるのですが、生憎乍ら発行時期は不明です。掲載されているのは「HO/OO」「OO-9」「O」の三種類です。同封されている価格表に記載されている当時の輸入元(=機芸出版社)の住所が住居表示施行済みになので極端に古いモノではない筈ですが、「N」が掲載されていないのは、恐らくは「N」のみ別に独立した冊子があったからではないかと思います。
PECO(ピコ)製線路の製品構成
Jan 1, 2018.
PECO(ピコ)は16番ゲージ用と言うか、HOゲージ用、OOゲージ用の16.5mmゲージ用の線路を多数発売しています。一番種類が多いのはコード100のレールを使用したもので、普通のターンアウト類が発売されている事は当たり前ですが、3ウェイポイント、ダブルスリップの他にシングルスリップも発売されています。シングルスリップまで製品化している線路メーカーは、私が記憶している限りではPECO以外ではリヴァロッシ程度です。これに次ぐのはコード75のレールを使った製品群でシングルスリップが欠けるだけです。処が何故か交差角度の大きなクロッシングは種類が少なくて、目ぼしい処ではコード83の製品で90度クロスがある程度です。
全く私的な見解ですが、PECOのコード100の線路はシノハラ(篠原模型店)のコード100の線路と混用しても支障なく使えますから、45度クロスや60度クロス(≒30度クロス)を使いたければ適宜シノハラ製品と混用するのが一番簡単な解決策じゃないかと思います。細かいことを言いだすとキリがないですが、PECO製の16.5mmゲージの線路を使うならば、コード100のレールを使った製品に集中してしまうのが最も無難な解決策じゃないかと思います。役物の種類が多いだけでは無くて、フランジの高い古いヨーロッパ製の車輛を入線させても一番心配が少ないのはコード100のレールを使った線路ですから。PECOとシノハラ(篠原模型店)が手を組めば、恐らくは天下無敵だったでしょう。
PECOのセクショナルトラックは「SETRACK(セットラック)」と言う名称で商品展開されており、16番ゲージ用と言うか、HOゲージ用、OOゲージ用だけでなく、Nゲージ用の線路でもSETRACKが売られています。
現在では輸入代理店が従来からの機芸出版社に代わって、プラモデルメーカーのプラッツになっていますが、この会社が何処まで本気で代理店業務をやる気があるのか判らないのと、取り敢えず無視します。2016年(平成28年)に輸入代理店業務を始めたにも拘らず2017年(平成29年)末になってロクにサイトに商品一覧すら掲載しないと言うことは、面白がって手を出しただけなんでしょうから一顧だにする価値がありません。大体、ネット通販で外国から買い付けてしまえば済むことですから。
以下、16番ゲージ用と言うか、HOゲージ用、OOゲージ用の16.5mmゲージ用の「SETRACK(セットラック)」商品展開をご紹介します。
R1曲線:半径371mmで十六本円、曲線一本辺り22.5度。
R2曲線:半径438mmで十六本円、曲線一本辺り22.5度。
R3曲線:半径505mmで十六本円、曲線一本辺り22.5度。
R4曲線:半径571.5mmで十六本円、曲線一本辺り22.5度。
スペシャル曲線:半径859.5mmで三十二本円、曲線一本辺り11.5度。
直線:基本長さは168mm、168mmの二倍長、四倍長、1/2長、1/4長あり。
以上が単純な単線の線路で、上記以外にも端数(はすう)長さの線路も設定があります。ポイント類としては直線からR2曲線から分岐するターンアウ(ST-240/ST-241)と、R2曲線とR3曲線で構成されるカーブポイント(ST-244/ST-245)の設定があります。この他、各曲線が一本辺り22.5度なので22.5度クロス(ST250)があり、分岐角22.5度のYポイント(ST247)もあります。
「スペシャル曲線ってなんだよ?」と言われそうですが、これ、本当にカタログには「Special curve」と書いてあります。実は22.5度分岐のYポイント(ST247)と組み合わせて使うための線路です。
複線間は67mm間隔です。これは普通のストリームライン系列の商品と比較するとやや広いですが、他社製品と比べても標準的な寸法です。Yポイント用のスペシャル曲線を除けば、全てこの複線間隔に合致します。フライシュマンも複線間隔は63.5mmですからほぼ同等です。
フライシュマンのようにほぼ全部の製品がセクショナルトラックになっていると言う訳では無いので、PECOの線路はポイント関係が手薄です。特にR1曲線で分岐するポイントと、R4曲線で分岐するポイントは設定がありません。上述の通り交差角度が大きな平面交差もありません。余り網羅的とは言えませんが、普通に使う分には十分な内容ではないかと思います。16.5mmゲージ用のSETRACK(セットラック)はコード100のレールを使っているので、シノハラ(篠原模型店)製品などとの併用も容易ですから余り突き詰めるような商品設定をする気は無いのかも?。
PECOは「出版社+線路メーカー」と言うような企業形態ですから流石に品種が豊富です。セットラックだけではなくて普通のストリームライン系列の線路まで動員すればの話ですが、シングルスリップやキャッチポイント(≒脱線ポイント)まで製品化している会社はPECOくらいじゃないかと思います。

PECOのカタログに掲載されている、セットラック(SETRAK)の概要の抜粋。斜め白丸の部分がSETRACKのカーブポイント(ST-244・ST-245)です。
PECO製線路の利点と欠点
Jan 1, 2018.
○:集電不良を起こしにくい
Jan 1, 2018.
PECOの線路は一般に集電不良を起こしにくいと言われることが多いようです。恐らくは、集電不良を起こしにくいと言う点ではフライシュマン製線路と同じような状況にあると言えます。残念ながら材質の関係もあってか、シノハラ(篠原模型店)製の線路はPECOやフライシュマンの製品よりも集電不良を起こし易いように思います。
一説に拠ると「断面形状の関係からPECOの線路はホコリが堆積しにくいから集電不良を起こしにくい」のだそうですが、寧ろ材質の関係から酸化する度合いが低いのか、或いはレール表面に出来る酸化被膜がシノハラ(篠原模型店)製のレールよりも導電率が高いとか、そう言った理由ではないかと思います。
○:#100レールの種類が豊富
Jan 1, 2018.
PECOの線路はコード100(#100)のレールの種類がかなり豊富です。スケール性と言う点ではHOゲージとかでは些か太過ぎるんですが、大昔から鉄道模型をやっていると既存の線路インフラがコード100の製品ばかりで揃ってしまっているので、これらとの共存を考えた場合にはコード100のレールを使った製品の品揃えが豊富なPECOの線路は非常にありがたい存在です。
単に「コード100のレール」と言うばかりでなく、枕木部まで含めた高さや、レールの断面形状など、普通に市販されている他社製品と比べても大差無い寸法です。従って、他社製品と混ぜて使っても全く支障はありませんし、現実に私自身はアトラスとシノハラ(篠原模型店)とPECOのレールを全く同じようにシノハラ製の木製道床に取り付けて使っているのですが、全く支障がありません。
「フライシュマン製の線路とは併用しないのか?」と問われると答えに窮するのですが、フライシュマンの線路は道床付きのモノしか持っていなかったので、道床無しが前提のPECO(ピコ)のフレキシブルレールとの共存は少々厄介だからです。木製道床+フレキシブルレールと言う線路インフラは半世紀以上前に親父が段取りしてくれた内容そのものなんですが、因循姑息たる組み合わせとも言えるけれども、今でも全く支障なく使える辺り、単純なフレキシブルレールと言うのは心強い存在です。なによりも、シノハラ製の木製道床は肩の部分を斜めにカットしただけの9mm厚ベニヤ板に過ぎないですから自前での手配が簡単です。流石に「木製道床」と言う状態で新品在庫は既に何処の模型屋さんも在庫は無いでしょうけれど。
△:先端軌条がスプリングロックになっている
Jan 1, 2018.
これは利点とも欠点とも言い難いんですが、先端軌条にスプリング式のロック機構が仕掛けてあります。この仕掛けのお陰で、買って来たままのポイントであっても、追加工作とかをしなくても先端軌条が然るべき位置で固定されます。この仕掛けが無ければ先端軌条はブラブラ動きますから、なんらかの「手動ポイントマシン」とか「ポイントロック装置」とでも言うような仕掛けを併用しなければまともには使用できません。
奥の手としては他社製のポイントに敢えて、ロック機構の無いPECO製のポイントマシンを使い、取り付ける際に同じくPECO製の「PL-12」と言う型番のアダプターベースを併用します。アダプターベースと言うのは「ポイントマシン取り付け台」のようなものなんですが、PL-12と言うアダプターベースにはロック機構用のスプリングが仕込んであるので、PECO製のポイントと同じような使い方が出来るようになります。この手の仕掛けがしてあると、指先で先端軌条を動かすだけで「パチン」と切り替わって、そのままの位置で先端軌条がロックされてくれますから実に便利です。
反面、この仕掛けがあるために電磁石駆動方式では無くてモーター駆動式の所謂「スローアクションポイントマシン」が使えません。電磁石駆動式のポイントマシンを使うと「パチンッ」と先端軌条が切り替わるので実感的で無いこと夥しいですし、なによりも実物のポイントマシンは先端軌条をじわ~っと動かすスローアクションが当然です。こう考えると、便利さと引き換えに失ったものはあるわけでちょと複雑な心境になります。
×:デティールが繊細ではない
Jan 1, 2018.
PECOのHOゲージ/OOゲージ用の線路が決定的にシノハラ製品などと見劣りする点はデティールが余りにも大雑把だと言う事です。スパイク部分の表現を見比べると、PECOの線路に使われているスパイクはシノハラ製品よりも五倍くらい頭部が大きいような表現です。
スパイク頭部が大きいからと言ってフランジが高い車輛が引っ掛かってしまって走行に支障が生じるような事はないと思いますが、全体にまともな、真面目な商品を販売しているメーカーが、どうしてこんなデタラメなスパイク頭部の表現を許しているのか、些か疑問に思います。それでいながら、Oゲージ用のフレキシブルレールなどはびっくりするほどの細密なデティールを持たせていますから、あれは16番ゲージをやっている客を舐めきってますな。
×:ポイントの枕木がヘの字型
Jan 1, 2018.
これはかなり有名な話なんですが、PECO(ピコ)製ポイントの分岐部の枕木がヘの字型になっています。この文章をお読みになっても判然としないと思いますので、奇怪な形状の枕木の写真をお目に掛けます。

下の枕木はまともな直線形状ですが、上の一本だけが見事に幾何学的?にヘの字型に湾曲しています。天然素材である枕木がこんな幾何学的な形状になるわけがないことは明らかですが、何故かPECOは今に至るまでこんな形状の枕木のままで売り続けています。発売時期が比較的新しいOナロー用のポイント(SL-E595・SL-E596・SL-E597)もこんな形状にしてあるし、それでもって、本来は玩具的?な位置づけの筈のセットラック(SETRACK)のポイントの方は「へ」の字型枕木にしていない辺りは確信犯的です。

こちらはSETRACK(セットラック)の曲線ポイント(カーブポイント)の分岐部の枕木ですが、玩具っぽいとは言うものの、形状そのものは遥かにまともです。
×:絵空事の茶色い枕木
Jan 1, 2018.
いや~、普通に実物の鉄道で使っている線路の枕木は、茶色くなんか無いでしょう。錆色を模写したつもりだったら、もう一寸どうにかならないかと思う次第です。少なくとも、アノ色を見て錆の色は想像できないように思います。シノハラやアトラスの線路で枕木が真っ黒になっているものは、実物のクレオソートを含浸させた枕木を模倣しているらしいのですが、これだってクレオソート枕木は青味の黒になります。手入れの行き届かないローカル線の枕木だったら、使っている内に当然乍ら銀灰色になります。
「風化したら枕木は銀灰色になる」と思っていらっしゃる方もいるようですが、材質にも拠りますが「風化」なんて言う程の時間を経ずして、防腐処理していない枕木なら三か月とか半年とか雨風に晒しておけば簡単に銀灰色になります。あれ、恐らくは紫外線に当たり続けるから色が変わるだけの筈です。銀灰色枕木のフレキシブルレールなんて余り売れるとも思えないですが、運行本数の少ないローカル線用として考えれば実感的であると言う点では最右翼でしょう。
枕木もバラストも、線路一帯が錆色に染まり切るのは標準軌間なり、1067mmゲージなりのローカル線までの話です。762mmゲージの線路や、1067mmゲージとかであっても毎日数往復程度の列車しか運転されない路線では線路は錆色になんか染まりません。少なくとも、枕木「だけ」が茶色くなるなんてことはあり得ません。可笑しな茶色の枕木の製品を出しているのはPECOだけでは無いので、一方的に責めるのも可哀そうですけど。
ささやかな結論・PECO製品は良いのか悪いのか
July 1, 2022.
結論めいたことを書きますが、PECOの製品は「良い」と思ってます。ほぼ100%は100番レールの製品しか買っていないからかもしれませんが、十分な堅牢感があって安心して使うことが出来ます。ヘの字枕木も、、、「なんだこれは?」と思うものの私は元来ティンプレート志向なので「まぁ、いいか」で済ませてしまいます。気にしないで済むのであれば済んでしまうことだし、私はこの程度のことだったらオーディオマニアのように粘着質にはならないですから何の支障もありません。歳とったせいで多少は人間が丸くなったのかも知れないですけど。
実際に、Oゲージナローの既製品の線路が日本国内に潤沢に出回っていたのはPECO製品だけだったと思います。極めて私的なことですが、ネット通販でいつも買い物をしている「ナローゲージショップ」と言う模型屋さんに注文すれば簡単に入手出来たと言う点も、私には大きな利点に映ります。尤も、最近は日本国内では見掛けないし、PECO自身のカタログにも取り扱いが寂しくなってしまっている点が気に入らないです。車輛とは違って、基本的インフラとも言うべき線路類の場合は、安定して容易に継続的に入手できると言う点が一番重要なのかも?。
蛇足(一)
Mar 1, 2026.
ちょっとした事情があって、某外国型志向の強い模型店でアルバイトしている学生さんと世間話をする機会がありました。その時に、「SL-500(Oナロー用フレキシブルレール)なら何本か在庫がありますよ」と言う話を聴き、早速買いに行って在庫を全て買い求めました。確か六本だったかです。店主氏に「在庫の仕入れ状況」的な話を伺った処
- それ程沢山売れるわけではないけれど、「欲しい」と言うお客さんはいるので在庫を切らしたら次を発注します。
- 皆さん「ポイントは16番用で良いよ」と仰るので、仕入れるのはフレキシブルレール(SL-500)だけで、ポイント類は発注しません。
との事でした。ポイント類を仕入れないと言うのも如何なものかと思うのですが、迂闊な事を言って「特注なら取り寄せOKですよ」「でもって幾つ必要ですか?、五個?、十個?」とかって話にいきなりなっても困るので、「ポイント類は発注しない」と聴いた時点で「ああ、そうですか」としか答えませんでしたけどね~。大体、PECOのOナロー用ポイントの日本国内での新品の販売価格は五個で三万円近い金額ですから、迂闊にいきなり十個も発注する破目になった日には目も当てられません。
