三岐鉄道ED45

Oct 1, 2018.

三岐鉄道ED45型は元来は東洋製の箱型B-B45t機、と書いてしまうと漠然とし過ぎていますが、東洋電機製造の電装品を関連会社である東洋工機が製造した車体に艤装してあるもので、大雑把には「東洋製」として知られています。尤も、途中増備などもあって純粋・厳密に東洋製の車輛だけではなく、現状では寄せ集め的になっています。東洋製の45t機と言う点では相模鉄道のED10型と同じですが、相鐵の車輛は出力が500kW強であるのに対し、三岐鉄道の車輛の方が600kW弱なのでやや強力です。

但し、「強力」とは言っても電車と大差ない程度の出力に相違ないですし、輸送需要が多いこともあってか通常は重連で使用されます。秩父鉄道の貨物列車に使用される電気機関車が単機で運転されていることを考えると、少々興味深いです。



ED451・ED452・ED453・ED456

Mar 16, 2012.

三岐鉄道ED451・ED452・ED453・ED456は東洋製の車輛で、ED451~ED453は電化に際して1953年(昭和28年)に製造されて、そのまま三岐鉄道に入線しています。戦後の電化の際に電気機関車を一挙に3輛導入しているのですから貨物輸送の比率が高いことが伺えますが、実際に三岐鉄道の筆頭株主は太平洋セメントだった筈で、最有力荷主も太平洋セメントです。同じ東洋製のED45型の内、ED456は1962年(昭和37年)に増備した車輛なので少々外観意匠が異なっており、かなり屋根が低いです。



三岐鉄道ED453。2012年(平成24年)2月、三岐鉄道三岐線丹生川(にゅうがわ:三重県いなべ市)駅にて撮影。
上の写真の車輛は三岐鉄道ED453。2012年(平成24年)2月、三岐鉄道三岐線丹生川(にゅうがわ:三重県いなべ市)駅にて撮影。



三岐鉄道ED456。2012年(平成24年)2月、三岐鉄道三岐線東藤原(ひがしふじわら:三重県いなべ市)駅にて撮影。
上の写真の車輛は三岐鉄道ED456。2012年(平成24年)2月、三岐鉄道三岐線東藤原(ひがしふじわら:三重県いなべ市)駅にて撮影。後ろに連結されているED454とは、かなり屋根高さが違っていることが判然とします。



三岐鉄道ED454・ED455

Oct 1, 2018.

三岐鉄道ED454・ED455は1957年(昭和32年)に製造された車輛で、以前は富山地方鉄道にあってデキ19040型を名乗っていました。尤もこれは、太平洋セメントの前身社の一社である小野田セメントがダム建設工事用に富山地方鉄道に入線させた私有機関車?で、工事終了後は三岐鉄道に転用させることを前提?にしてのことだったようです。実は三岐鉄道の筆頭株主が小野田セメントだった事もあって、富山出身の機関車が三岐鉄道にやって来たようです。

三岐鉄道ED454。2012年(平成24年)2月、三岐鉄道三岐線丹生川(にゅうがわ:三重県いなべ市)駅にて撮影。
上の写真の車輛は三岐鉄道ED454。2012年(平成24年)2月、三岐鉄道三岐線丹生川(にゅうがわ:三重県いなべ市)駅にて撮影。ED453などと比べると側窓の天地方向の高さが大きくなった(=窓が高くなった)程度の相違しかなくて、外観は非常に似通っています。前述の通り、この車輛は富山地方鉄道のデキ19040型だった車輛ですが、型式番号の上3ケタ以上の数字は主電動機出力の馬力表示ですから、この車輛の場合は190馬力の主電動機を装備していると言うことになります。要するに142kWの主電動機、と言うことです。4個モーターで568kWですから、この種の40t機としては、、、まぁ、妥当な出力です。



ED457

Oct 1, 2018.

三岐鉄道ED457は少々異色の車輛で、電装品は東洋電機製造製乍ら車体は西武鉄道所沢工場で製造しています。製造は1973年(昭和48年)です。この機関車は生憎撮影し損ないましたので、次回遠征時に捲土重来を果たしたいと思っています。写真を撮り損なっていてこんな事を書くのもアレですが、、、外観はED456が一番似通っているようです。



ED458

Mar 16, 2012.

三岐鉄道ED458は1950年(昭和25年)に東芝で製造された車輛で、元は東武鉄道のED5000型です。寸法的にはED451~ED456とほぼ同等で、出力も僅かに少ない程度、、、実態としては同じ性能と考えても大差ない程度です。3輛製造された内の、5001号のみが三岐入りしてED458を名乗っています。

三岐鉄道ED458。2012年(平成24年)2月、三岐鉄道三岐線保々(ほぼ:三重県四日市市)駅にて撮影。
上の写真の車輛は三岐鉄道ED458。2012年(平成24年)2月、三岐鉄道三岐線保々(ほぼ:三重県四日市市)駅にて撮影。鉄道省のEF12とかを短くしたような、可愛らしくて端正な外観をしています。この車輛に限らないですが、東武鉄道の車輛は田舎臭くはあっても下品な外観の車輛は無いので、個人的には結構好みです。



ED459

Oct 1, 2018.

三岐鉄道ED459は、以前は東武鉄道のED5060型だった車輛です。ED5069とED5070が譲渡されたものの三岐鉄道に入籍したのはED5070の方のみで、この車輛がED459となります。ED5069の方は見込んでいた程需要が無さそうなので解体されてしまったされてしまったようです。この車輛も撮影し損ないましたので、次回遠征時に撮影したいと思っていますが、未だに果たせていません。貧乏暇なしなので、、、。



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