充電式木工用電動丸ノコ・EZT502
Sept 1, 2023.
パナソニックの充電式木工用丸鋸で、EZT502と言う機種です。この種の家庭用工具を網羅している「マイジョイ」と言う一群の製品の中の一つです。特価商材と言うか、この品物の購入金額は電動ドリルドライバEZT112との抱き合わせ販売なので判然としません(セットで18800円)。
以前に使っていたマキタのAC100V駆動の電動丸ノコM560型はかなり好調だったのですが、やはりAC機なのでコードが邪魔になって取り回しが厄介です。M560の鋸刃はφ165≒6.5インチのものですが、このサイズの鋸刃を使う機種を充電式の電動工具の中から探すと大体が18V級の電池を使う機種になります。大抵の場合、電池電圧が高い機種の方が強力で使い勝手が良いのですが、その分大きくて、重いから取り回しが厄介になります。使い勝手の良さとは引換でしかありませんが、代替機として購入したら体積比では1/3程度になってしまいましたから随分と小さな丸鋸です。
パナソニックの充電式木工用丸ノコEZT502。鋸刃は新品として購入した当時に取り付けられていた「EZ9PW110」と言う型番の18枚刃のチップソーのままで、直径はφ110です。10年以上使っていますが、大した工作に使っていないせいもあってかまだ暫くは使えそうです。多分、10年以上は使っている筈ですがかなり丈夫です。
2023年(令和5年)の時点で、インターネットでEZT502と言う商品を検索すると、ほぼ同等と思われる「EZT502P(EZT502PXW)」と言う品物しかヒットしません。微妙な仕様変更が行われたようですが、実用上の差異は無いように思います(ほぼ同等？)。
EZT502の最大切断厚さは40mmですから、2×4用の木材(＝38mm厚)を切断した際に、僅か2mmしか余裕が残らないと言う、私の想定する使い方としてはかなり限度一杯の機種です。言うなれば、従来使っていたマキタのM560型に比べると明確なスペックダウンですが、私の過去の工作経験からすると、2×4材よりも厚い材料を裁断することは滅多にありません。38mm厚の材木(＝2×4材)が切断できさえすれば、それ程困るような場面ではちょっと想像しにくいです。そのような事情もあって、従来機に比べて大幅に小さい機種に交換することにしました。「大は小を兼ねる」と言う理屈も判らないではないですが、年をとったせいか、最近は大きくて重い道具を振り回すのは嫌になってきました。なんと言うか、年齢相応に縮小均衡へ向かいつつある、その一環みたいなものです。20年近く前に買い求めた機種なので買った時の動機が曖昧ですが、多分、大きくて重い機種が嫌だからこのEZT502に強く惹かれたのだったように記憶しています。
こちらの写真は上述の写真の裏側から撮影した処です。序でにノコ刃を目一杯引っ込めました。薄板を切断するような場合はこのような形状で使用するようになりますが、ちょっと間の抜けた愉快な光景です。画面左上の黄色い四角が付いた部分が電池パックでして、同じマイジョイの12Vの機種同士の中であれば使い回すことが可能です。同様に10.8Vのリチウムイオン電池も共用する事が出来ます。
これは丸ノコの本質とは余り関係の無いことですが、マイジョイの製品の中には充電式の同じ電池パックを使う充電式懐中電灯(EZ3794)だとか、充電式ランタン(EZ3791)、掃除機、植木の剪定に使うバリカン、なんてものもあります。12Vで動作する工具の電池はニッケル・カドミウムでもニッケル水素でも互換性はありますから、1種類の電池に揃えれば使い回しが出来て大変便利です。反面、一旦揃えてしまうと他のシステムへの移行はかなり難しくなるわけで、この辺りはレンズ交換式の1眼レフと同じような考え方をする必要があります。
丸ノコと、チップソーカッターと
Sept 1, 2023.
此処に写真をお目に掛けているEZT502は「丸ノコ」の範疇に入る機種ですが、ほぼ同じような外観をした機種で「チップソーカッター」を名乗るものがあります。この丸ノコ(EZT502型)もチップソーを使っているので些か判り難いです。
丸ノコは木工用の機種で、4000回転台後半で鋸刃が回転します。切断面を斜めにして作業する事が出来る機種もあります。
チップソーカッターは金工用の機種で、3000回転台で鋸刃が回転します。切断面を斜めにして作業する事は出来ません。
このような違いがあります。しかしチップソー(回転鋸刃)には木工用や金工用等々色々な切断対象に応じた仕様の機種があります。それならば鋸刃さえ変えてやればどんな材料にでも使えないかと言うと、、、これはまぁやってできない事はありません。但し、本来の用途とは違う使い方をする訳ですから、決して使い易くはありません。例えば宅配をするのにマイクロバスを使ったら出来なくは無いでしょうし荷物をたくさん積むことが出来るから帰って好都合と言えなくもありませんが、これはちょっと。本当にどうしてもその当日だけ止む無く使うならば我慢も出来るでしょうが、決して勧められたものではありません。
「それでもどうしてもどちらか一方に揃えられないか」と言えば、止む無く揃えるならチップソーカッターの方が回転が低い分だけ安全と言えなくも無いでしょう。あくまでも「言えなくもない」と言う程度の消極安全でしかありません。なるべくならばどちらか一方に拘るのではなく、丸ノコ(木工用)とチップソーカッター(金工用)の両方を揃えておいた方が良いように思います。大体、「丸ノコと、チップソーカッターはなにが違うのか」などと言う素人には思い付かない程度の問題に気付く程にDIYにのめり込んでいる人は、両方揃えておいても別に損はしないと思いますので。