京阪電気鉄道5000系
Sept 30, 2011.
京阪電鉄5000系は1970年(昭和45年)から1980年(昭和55年)に掛けて、7連7編成50輛が製造された通勤用多扉車の端緒となる系列です。7×7＝50、と言う奇妙な計算式になっているのは、事故廃車車輛の代替新造が行われているからです。初期の車輛は3連＋4連に分割可能でしたが、後に組み替えや中間車化改造や組み替えが行われて、現在は7連固定編成のみとなっています。
但し、編成途中に密着連結器を入れたり簡易運転台を装備している箇所があるので、工場入場時などは3連と4連に分割することは可能です。理屈としては3連＋3連の6連にすること可能なんだとは思いますが、実際にはその種の運用は無いようです。
5ヶ所の扉の内の2番目と4番目の扉には「ラッシュ時用」の表示があり、未塗装の銀色のままにしてあるので判別は容易です。この扉を使用しない時には網棚部分に収納されている座席を降ろして、普通の3扉車としての運用が可能になるようになっています。但し、「普通の3扉車」とは言っても扉位置はやや車端部方向に偏倚しています。この辺りは多扉車の宿命みたいなものですね。
編成は4M3Tで両端がクハ相当車、編成中央にサハ相当車、残りがユニット編成の中間電動車となります。編成順序は次の通りです。なお、モハ・クハ・サハなどの記号は私が勝手に付加したもので、実際には使用されているわけではありません。
(淀屋橋・中之島)クハ5600＋モハ5200＋モハ5100＋サハ5650＋モハ5250＋モハ5150＋クハ5550(出町柳)
7連化に際し中間車化改造が行われたために、クモハ相当の制御電動車は存在しません。中間電動車はM1車もM2車も、全てパンタグラフを1基のみ淀屋橋・中之島方に装備しています。アルミ車体に、ヒサシ付きの妻板？など、少々特異な存在です。
5100・5150
Sept 30, 2011.
京阪電鉄5100型・5150型は5000系の中間電動車のM1車です。淀屋橋・中之島方にパンタグラフを1基装備しています。
上の写真の車輛は京阪電鉄5152号。2011年(平成23年)9月、京阪電鉄京阪本線寝屋川市(ねやがわし：大阪府寝屋川市)駅にて撮影。
上の写真の車輛は京阪電鉄5156号。2011年(平成23年)9月、京阪電鉄京阪本線寝屋川市(ねやがわし：大阪府寝屋川市)駅にて撮影。
5200・5250
Sept 30, 2011.
京阪電鉄5200型・5250型は5000系の中間電動車のM2車です。M2車ですがこの車輛もパンタグラフを装備しており、設置場所はM1車と同様に淀屋橋・中之島方です。
上の写真の車輛は京阪電鉄5206号。2011年(平成23年)9月、京阪電鉄京阪本線寝屋川市(ねやがわし：大阪府寝屋川市)駅にて撮影。
5500・5600
Sept 30, 2011.
京阪電鉄5500型・5600型はクハ相当の車輛です。5000系で運転台のある車輛は5500型・5600型のみです。5500が出町柳向き(下り向き)の制御付随車、5600が淀屋橋・中之島向き(上り向き)の制御付随車です。5500の方は実際には5550番台という事らしいのですが、果たして5500型の5500番台と言う車輛は現存するモノやら、、、。
上の写真の車輛は京阪電鉄5556号。2011年(平成23年)9月、京阪電鉄京阪本線寝屋川市(ねやがわし：大阪府寝屋川市)駅にて撮影。
上の写真の車輛は京阪電鉄5602号。2011年(平成23年)9月、京阪電鉄京阪本線寝屋川市(ねやがわし：大阪府寝屋川市)駅にて撮影。
5650
Sept 30, 2011.
京阪電鉄5650型は編成中央に連結されるサハで、5000系では唯一の中間付随車です。当然乍ら？この車輛にはパンタグラフはありません。
上の写真の車輛は京阪電鉄5656号。2011年(平成23年)9月、京阪電鉄京阪本線寝屋川市(ねやがわし：大阪府寝屋川市)駅にて撮影。