江ノ島電鉄1000系
July 6, 2012.
江ノ島電鉄1000系は初代500型以来久々の新車で、所謂軽快電車を丸くしたような外観です。但し、厳密に言えば初代500型は改造名義なので、通産すると48年ぶりの新車だったようです。全車輛が東急車輛製だった筈で、同時期に製造された京浜急行電鉄のデハ800型に類似した印象があります。とくに窓枠の部分を車内側から見ると、明らかに同一意匠の部材が使用されていることが判ります(同一の部品を流用しているかどうかは定かではありません)。1979年(昭和54年)から1987年(昭和62年)に掛けて、合計6編成12輛が製造されています。
1001＋1051・1002＋1052
江ノ島電鉄1001＋1051と1002＋1052の2編成は、1979年(昭和54年)に江ノ電久々の新造車として颯爽と出場した車輛です。この2編成は出場時は非冷房で、冷房準備自体もされていませんでした。当然乍ら、現在では冷房化されています。
上の写真の編成は江ノ島電鉄1001＋1051。2012年(平成24年)6月、江ノ島電鉄江ノ島(えのしま：神奈川県藤沢市)駅＝腰越(こしごえ：神奈川県鎌倉市)駅間にて撮影。これが1000系本来の塗装色です。天候の関係で発色がややくすんでいますが、緑掛かったクリーム色に、濃緑の帯が入っています。
上の写真の編成は江ノ島電鉄1051＋1001他4連。2004年(平成16年)2月、江ノ島電鉄極楽寺(ごくらくじ：神奈川県鎌倉市)駅付近にて撮影。
上の写真の車輛は江ノ島電鉄1052＋1002。1988年(昭和63年)3月、江ノ島電鉄峰が原信号場(みねがはらしんごうじょう：神奈川県鎌倉市)にて撮影。
1101＋1151
江ノ島電鉄1101＋1151は1981年(昭和56年)に冷房準備車として出場しています。補助電源はMG(＝電動発電機)ではなくSIV(静止インバータ)となり、出力も若干増強されました。このグループは1編成のみです。
上の写真の編成は江ノ島電鉄1151＋1101他。1983年(昭和58年)3月、江ノ島電鉄七里ヶ浜(しちりがはま：神奈川県鎌倉市)駅附近にて撮影。
1201＋1251
1983年(昭和58年)製の1201＋1251以降の車輛は前照灯が角型となります。
上の写真の編成は江ノ島電鉄1251＋1201。2012年(平成24年)6月、江ノ島電鉄江ノ島(えのしま：神奈川県藤沢市)駅＝腰越(こしごえ：神奈川県鎌倉市)駅間にて撮影。
上の写真の編成は江ノ島電鉄1251＋1201。2017年(平成29年)2月、江ノ島電鉄峰が原信号場(みねがはらしんごうじょう：神奈川県鎌倉市)にて撮影。
1501＋1551・1502＋1552
江ノ島電鉄1501＋1551は1986年(昭和61年)、1502＋1552は1987年(昭和62年)に製造された車輛で、1000系としては最新・最後の車輛です。江ノ島電鉄初のカルダン駆動車です。
上の写真の編成は江ノ島電鉄1551＋1501他4連。2004年(平成16年)2月、江ノ島電鉄峰が原信号場(みねがはらしんごうじょう：神奈川県鎌倉市)にて撮影。
上の写真の編成は江ノ島電鉄1502＋1552。2017年(平成29年)2月、江ノ島電鉄腰越(こしごえ：神奈川県鎌倉市)＝江ノ島(えのしま：神奈川県鎌倉市)駅間にて撮影。
上の写真の編成は江ノ島電鉄1552＋1502。2012年(平成24年)6月、江ノ島電鉄江ノ島(えのしま：神奈川県藤沢市)駅＝腰越(こしごえ：神奈川県鎌倉市)駅間にて撮影。