伊予鉄道モハ50型

伊予鉄道モハ50型は1951年(昭和26年)から1965年(昭和40年)に掛けて製造された12m級の中型路面電車です。屋根が深く丸妻の前期型(モハ51モハ61)は全部の車輛がナニワ工機製で1951年(昭和26年)から1957年(昭和32年)に掛けて製造されています。屋根が浅く妻面がやや斜めになっている後期型(モハ62~モハ78)は1960年(昭和35年)から1965年(昭和40年)に掛けてナニワ工機と帝国車輛で製造されています。この他に、呉市電からの譲受車(1001~1003)や南海電鉄和歌山軌道線からの譲受車(81)もあったのですが、現存するのは自社生え抜きの車輛のみです。

京都市電出身のモハ2000型も同様なんですが、方向幕の左右に小さな標識灯が付いています。運転台に向かって左側はテールランプのようで、当該運転台が後位側になっている場合に点灯します、って、この説明は判りにくいですね。要するに方向幕左側のランプが赤く点灯している場合はその車輛の前に立っていても危険は無い(電車は遠ざかって行くだけ)と言うことです。妻面中央窓下の赤帯はLEDを使ったブレーキランプみたいですが、これはちょっと確証がありません。方向幕自体は本当に方向“幕”でLED化された車輛が無いのは立派な見識です。LEDの方向幕って、斜め方向からの視認性がかなり悪いんですよね。

モーターは全車が50kWのものを2基搭載しています。車体重量は在来工法?で製造された前期型は約15.9t、軽量化された後期型は約12.9tです。大雑把ですがタキ3000とかよりもちょっと軽い程度です。前期型の方は半鋼製車ですからこんなものでしょう。車内は全席単純なロングシートです。低床車ではないのでステップはソコソコの高低差がありますが、ステップ自体の面積が大きいからなのか、この種の電車としては乗り降りは比較的楽な方だと思います。



モハ51

Mar 21, 2009.

伊予鉄道モハ51。2009年(平成21年)3月、伊予鉄道古町(こまち:愛媛県松山市)車庫にて撮影。
上の写真の車輛は伊予鉄道モハ51。2009年(平成21年)3月、伊予鉄道古町(こまち:愛媛県松山市)車庫にて撮影。1950年(昭和25年)製の第一陣で、製造当初はポール集電だったようです。この車輛からモハ55までは製造当初は前・後扉だったものが、後に前・中扉に改造されて現在に至ります。



モハ53

Mar 21, 2009.

伊予鉄道モハ53。2009年(平成21年)3月、伊予鉄道南堀端(みなみほりばた:愛媛県松山市)電停にて撮影。
上の写真の車輛は伊予鉄道モハ53。2009年(平成21年)3月、伊予鉄道南堀端(みなみほりばた:愛媛県松山市)電停にて撮影。この車輛も1950年(昭和25年)組の第一陣でポール集電だった車輛です。



モハ54

Mar 21, 2009.

伊予鉄道モハ54。2009年(平成21年)3月、伊予鉄道松山市内線JR松山駅前(まつやまえきまえ:愛媛県松山市)電停にて撮影。
上の写真の車輛は伊予鉄道モハ54。2009年(平成21年)3月、伊予鉄道松山市内線JR松山駅前(まつやまえきまえ:愛媛県松山市)電停にて撮影。この車輛と次のモハ55は1953年(昭和28年)製で、当初はビューゲル集電でした。



モハ55

Mar 21, 2009.

伊予鉄道モハ55。2009年(平成21年)3月、伊予鉄道松山市内線JR松山駅前(まつやまえきまえ:愛媛県松山市)電停にて撮影。
上の写真の車輛は伊予鉄道モハ55。2009年(平成21年)3月、伊予鉄道松山市内線JR松山駅前(まつやまえきまえ:愛媛県松山市)電停にて撮影。



モハ59

Mar 21, 2009.

伊予鉄道モハ59。2009年(平成21年)3月、伊予鉄道古町(こまち:愛媛県松山市)車庫にて撮影。
上の写真の車輛は伊予鉄道モハ59。2009年(平成21年)3月、伊予鉄道古町(こまち:愛媛県松山市)車庫にて撮影。この車輛からモハ61までが前期型の最終組で1957年(昭和32年)製です。



モハ61

Mar 21, 2009.

伊予鉄道モハ61。2009年(平成21年)3月、伊予鉄道南堀端(みなみほりばた:愛媛県松山市)電停にて撮影。
上の写真の車輛は伊予鉄道モハ61。2009年(平成21年)3月、伊予鉄道南堀端(みなみほりばた:愛媛県松山市)電停にて撮影。前述のモハ59などと共に前期型の最終組で1957年(昭和32年)製です。



モハ68

Mar 21, 2009.

伊予鉄道モハ68。2009年(平成21年)3月、伊予鉄道松山市(まつやまし:愛媛県松山市)駅にて撮影。
上の写真の車輛は伊予鉄道モハ68。2009年(平成21年)3月、伊予鉄道松山市(まつやまし:愛媛県松山市)駅にて撮影。こちらは1962年(昭和37年)製造の後期型第二陣です。本当は1960年(昭和35年)製の車輛か後期型第一陣を撮影したかったのですが、この写真を撮影した2009年(平成21年)3月の時点では生憎ながら既に廃車されてしまっています。



モハ69

Mar 21, 2009.

伊予鉄道モハ69。2009年(平成21年)3月、伊予鉄道松山市内線JR松山駅前(まつやまえきまえ:愛媛県松山市)電停にて撮影。
上の写真の車輛は伊予鉄道モハ69。2009年(平成21年)3月、伊予鉄道松山市内線JR松山駅前(まつやまえきまえ:愛媛県松山市)電停にて撮影。この車輛も後期型第二陣に属します。軽量化目的での補強なのか、車体側面に横方向のリブが入っているのが特徴です。



モハ70

Mar 21, 2009.

伊予鉄道モハ70。2009年(平成21年)3月、伊予鉄道大手町駅前(おおてまちえきまえ:愛媛県松山市)電停にて撮影。
上の写真の車輛は伊予鉄道モハ70。2009年(平成21年)3月、伊予鉄道大手町駅前(おおてまちえきまえ:愛媛県松山市)電停にて撮影。この車輛以降のモハ78までは1964年(昭和39年)と1965年(昭和35年)に製造された後期型の最終組です。この車輛以降は、車体側面の補強用リブがありません。



モハ71

Mar 21, 2009.

伊予鉄道モハ71。2009年(平成21年)3月、伊予鉄道古町(こまち:愛媛県松山市)駅=宮田町(みやたちょう:愛媛県松山市)電停間にて撮影。
上の写真の車輛は伊予鉄道モハ71。2009年(平成21年)3月、伊予鉄道古町(こまち:愛媛県松山市)駅=宮田町(みやたちょう:愛媛県松山市)電停間にて撮影。



モハ72

Mar 21, 2009.

伊予鉄道モハ72。2009年(平成21年)3月、伊予鉄道古町(こまち:愛媛県松山市)駅=宮田町(みやたちょう:愛媛県松山市)電停間にて撮影。
上の写真の車輛は伊予鉄道モハ72。2009年(平成21年)3月、伊予鉄道古町(こまち:愛媛県松山市)駅=宮田町(みやたちょう:愛媛県松山市)電停間にて撮影。



モハ73

Mar 21, 2009.

伊予鉄道モハ73。2009年(平成21年)3月、伊予鉄道道後温泉(どうごおんせん:愛媛県松山市)駅にて撮影。
上の写真の車輛は伊予鉄道モハ73。2009年(平成21年)3月、伊予鉄道道後温泉(どうごおんせん:愛媛県松山市)駅にて撮影。



モハ75

Mar 21, 2009.

伊予鉄道モハ75。2009年(平成21年)3月、伊予鉄道南堀端(みなみほりばた:愛媛県松山市)電停にて撮影。
上の写真の車輛は伊予鉄道モハ75。2009年(平成21年)3月、伊予鉄道南堀端(みなみほりばた:愛媛県松山市)電停にて撮影。



モハ76

Mar 21, 2009.

伊予鉄道モハ76。2009年(平成21年)3月、伊予鉄道松山市(まつやまし:愛媛県松山市)駅にて撮影。
上の写真の車輛は伊予鉄道モハ76。2009年(平成21年)3月、伊予鉄道松山市(まつやまし:愛媛県松山市)駅にて撮影。



モハ77

Mar 21, 2009.

伊予鉄道モハ77。2009年(平成21年)3月、伊予鉄道西堀端(にしほりばた:愛媛県松山市)電停=南堀端(みなみほりばた:愛媛県松山市)電停間にて撮影。
上の写真の車輛は伊予鉄道モハ72。2009年(平成21年)3月、伊予鉄道西堀端(にしほりばた:愛媛県松山市)電停=南堀端(みなみほりばた:愛媛県松山市)電停間にて撮影。



伊予鉄道モハ50型の運転台周辺。2009年(平成21年)3月撮影。
伊予鉄道モハ50型の、運転台周辺の写真です。



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