Snap in／スナップ・イン
Nov 1, 2024.
「スナップ・イン(Snap in)」とは、IHC(International Hobby Corporation)が販売している、恐らくはイタリアのリヴァロッシ(Rivarossi)製そのものと思われる車輛に使用されていた連結器の事です。挿し込めば取り付けられますし、引き抜けば簡単に外せるようになっています。この作業に工具は不要です。メーカーから用意されている連結器はNMRA規格のX2F型(所謂“NMRA型カプラー”と、ヨーロッパ製品にありがちなループ・フック型のみですが、最末期にはベーカー型連結器でもスナップ・イン仕様になっていたものも販売されていました。マクヘンリーなどからはケーディー互換のナックル可動型のものも出ており、なかなか便利な代物でした。
NEM362規格の元祖とも言うべき便利な存在でしたが、NEM362規格の製品が出回ればリヴァロッシ(Rivarossi)の独自規格でしかない「スナップ・イン(Snap in)」方式の有意性は崩れる事になります。NEM362規格の品物と、スナップ・イン方式との互換性はありません。但し、それぞれの規格に準拠した連結器を装備した車輛同士であれば、相互に連結する事は可能です。