No.1 gauge／1番ゲージ
Apr 1, 2020.
「1番ゲージ」は縮尺が概ね1/29から1/32程度で、レール幅が45mmとなる鉄道模型です。元来はメルクリンが1891年(明治24年)にライプツィヒで開催された玩具見本市に際し出品し、公表した規格の一つです。1/32と言うのは縮尺の数字が半端に思えますが、1フィート(≒304.8mm)を3／8インチ(≒9.53mm)に縮尺する3／8インチスケールを採用しているからです。従って厳密には1/32(304.8÷9.53≒32)の縮尺となる3／8インチスケールのものだけが1番ゲージですが、実際には1/29(＝10.5mmスケール)の縮尺の模型も含みます。
45mmゲージと言う点ではGゲージと同じ線路を共用出来ますが、45mmゲージの1番ゲージは標準軌間の鉄道模型であり、同じ45mmゲージであってもGゲージの方は2番ゲージナローで所謂「ナローゲージ」の一種ですから、いわゆる軽便鉄道です。従って、厳密に言えば同じ45mmゲージの線路を走ることができるからと言ってGゲージと1番ゲージの車輛を一種に走らせることは、少々可笑しいです。実際には懐が深いと言うか、Gゲージは概ね1/19.05から1/26程度の縮尺の車輛を混用していますので、問題にするほどの事も無いようです。
大きさとしてはOゲージ以上に大きく、フルサイズの新幹線だと概ね全長800mm程度になりますからかなり巨大です。
アリストクラフト製1番ゲージ用台車(客車用)。