Spur gear／スパーギア
Apr 23, 2000.
スパーギア(Spur gear)は日本語では平歯車と表現し、謄写版の点線引きのような形状をしています。「スパーギア」であって「スーパーギア」ではありません。スパーギアの、直径のごく小さいものはピニオンギアと呼びます。スパーギアやピニオンギアの組み合わせでは一挙に余り大きな減速比を稼ぐ事が出来ないので、あくまでも機械的な連動を目的として使用される歯車です。大きな減速比が必要な場所でスパーギア・ピニオンギアを使うと、相当に段数を重ねて使う必要があります。
スパーギア・ピニオンギアを組み合わせて使うとギアのシャフトは並行に並びますが、シャフト同士を90度の位置関係にする場合はスパーギアの歯の向きを90度変えた「クラウンギア」を使用します。その名の通りの王冠のような形状のギアで、これもスパーギアの一種です。
鉄道模型の場合は単純にスパーギアだけの組み合わせで使用されることは少なく、ウォームギア＋ウォームホイールの組み合わせなどと併用して、ウォームギア・ウォームホイールで減速比を稼いでおいて、スパーギア自体は連動に徹すると言った使い方をされることが多いです。いわゆる「インサイドギア」などが、鉄道模型での典型的なスパーギアの使用例と言えます。