ヤード・ポンド法(Yard-Pound system)

Jan 1, 2024.

ヤード・ポンド法(Yard-Pound system)はアメリカにおける度量衡の単位で、長さは「1ヤード≒914.38mm」、重さは「1ポンド≒0.453kg」を基準とします。世界的に見ると現在ではメートル法を使用している国が圧倒的に多数ですが、政治経済的な大国であるアメリカ合衆国がヤード・ポンド法(Yard-Pound system)を採用しているために、嫌々乍ら世界中がアメリカに右へ倣えしているのが実情です。そうは言ってもアメリカ型の鉄道模型を志すからには度量衡の単位として避けられ無いので、「嫌々乍ら」とか言わないで、積極的に慣れ親しんだ方が宜しいと思います。



1インチ=25.4mm

Jan 1, 2024.

「インチ」はヤード・ポンド法(Yard-Pound system)における長さの最小単位で、英語では「in」と略します。例えば、「123インチ」であれば「123in」と表示します。漢字では「吋」と表示します。HOゲージの鉄道模型における一般的な複線間隔が約2インチ(=50.8mm)です。鉄道模型のレールの高さを「コード***」と表示しますが、1/10インチ(=2.54mm)をコード100として、これに対してどの程度の高さなのかを数字で表示します。コード100(所謂100番のレール)の高さは2.54mmと言う事ですが、コード83(所謂83番)のレールの高さは2.1082mmとなります。2.54mm×0.83=2.1082mmと言う事ですね。コード70(所謂70番)のレールであれば高さは2.54mm×0.7=1.778mmと言う事です。CDとかDVDとかの光学ディスクの直径が5インチです。12インチで1フィートとなります。



1フィート=304.8mm

Jan 1, 2024.

「フィート」はヤード・ポンド法(Yard-Pound system)における長さの単位で、英語では「ft」と略します。例えば、「123フィート」であれば「123ft」と表示します。漢字では「呎」と表示します。元来は人間の足の長さを基本としたら1フィート=304.8mmになったと言う話は有りますが、この話が何処まで信ぴょう性があるのかは定かではありません。LPレコードやレーザーディスクの直径が概ね1フィート、55人乗りの高速路線バスのような車輛の長さが約40フィート、普通の20m車が66フィート、新幹線の車輛が85ftです。実物の鉄道の話題の中では、最も出て来る頻度の多い単位かも?。12インチで1フィート、3フィートで1ヤードとなります。



1ヤード=914.4mm

Jan 1, 2024.

「ヤード」はヤード・ポンド法(Yard-Pound system)における長さの単位で、英語では「yd」と略します。例えば、「123ヤード」であれば「123yd」と表示します。漢字では「碼」と表示しますが、これは滅多に使わないでしょうねぇ。元来は人間の歩幅を基本としたら1ヤード=914.4mmになったと言う話は有りますが、この話が何処まで信ぴょう性があるのかは定かではありません。「足の長さが304.8mm=1フィート」と言う件も併せると、相当に大柄な人が基準になっているみたいですが、、、。PECO製のフレキシブルレールの長さが1ヤードです。これ以外には、ゴルフをなさる方はご承知でしょうが、ボールの飛距離は普通はヤード単位で表示します。12インチで1フィート、3フィートで1ヤードとなります。



1チェーン=20166.8mm

Jan 1, 2024.

チェーン」はヤード・ポンド法(Yard-Pound system)における長さの単位で、英語では「ch」と略します。例えば、「123ヤード」であれば「123ch」と表示します。漢字では「鎖」と表示します。最近は殆ど見かけることが無い単位ですが、古い鉄道院時代の許認可の書類を見ると、鉄道の路線延長の数字は軒並みマイルとチェーンの組み合わせで記述されています。66フィートで1チェーン、22ヤードで1チェーン、80チェーンで1マイルになります。



1ハロン=201.668mm

Jan 1, 2024.

「ハロン」はヤード・ポンド法(Yard-Pound system)における長さの単位で、英語では「fur」または「F」と略します。例えば、「123ハロン」であれば「123fur」「123F」と表示します。現時点では「ハロン」と言う単位を使うのは競馬の世界くらいなものでしょうか。単位記号の「F」は静電容量の単位にも同じモノがありますから混用・誤用する可能性を心配したくなりますが、競馬の世界に静電容量が拘わる可能性も少ないからなのか、あっさりと「F」と言う単位記号が使用されています。競馬の世界、、、要するに農林水産省の外郭団体である「特殊法人日本中央競馬会(JRA)」と、競馬の実況中継をやっている放送局や競馬関係の新聞社・出版社程度しか使わない単位です。尤もJRAの場合は換算するのが面倒過ぎるからなのか、1ハロン=200mで換算しているようですが。10チェーンで1ハロン、660フィートで1ハロン、8ハロンが1マイルです。



1マイル=1613.344mm

Jan 1, 2024.

「マイル」はヤード・ポンド法(Yard-Pound system)における長さの単位で、英語では「mi」と略します。例えば、「123マイル」であれば「123mi」と表示します。漢字では「哩」と表示します。「海哩(かいり)」は海上船舶用語ですが、これは陸上の距離の単位である「哩」とは単位の系列?が違っているので、単純な換算は出来ません。具体的には陸上の単位の「哩」は1.63344kmであるのに対し、海上の単位の「海哩(かいり)」は1.852kmです。序でに書くと、「1時間に1海哩進む速度が1ノット」です。ありがちなジョークですが、「55」と言う速度標識を見てkm表示だと思い込んで走ると、実際には55哩/時は88km/hなのに、、、とかまぁ、色々な話題には事欠きませんな。1マイルは8ハロンです。



大雑把な換算

Jan 1, 2024.

ヤードポンド法の数値を大雑把に換算する時には、メートル法の寸法から1割差し引けばほぼ近似値が出る場合が多いです。例えば100ヤードは約90m、150ヤードならば約135mです。正確には100ヤードは約91.4m、150ヤードは約137mですが、誤差が出るのを承知での暗算であればこの程度で見逃していただきましょう。序でに書くと重量単位の1ポンドは0.453kgですから、これも1割引き方式「的」暗算で換算できます。例えば体重が100ポンドだとすれば45.3kgですから、100÷2×0.9=45kgとなります。



ヤードポンド法→メートル法の換算表

Jan 1, 2024.

「ヤードポンド法からメートル法への換算表」です。表計算ソフトで作っただけの横着な外観ですが、見逃してください。「オブジェクトを埋め込んである」と言うような事が出来れば素晴らしいですが、単に表計算ソフトで換算表みたいなものを作ってスクショをコピペ、、、もっと日本語は大事にしたいものですな(^^;)。

ヤードポンド法からメートル法への換算表。
ヤードポンド法からメートル法への換算表。



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