Peckham／ペックハム
June 4, 2010.
ペックハム(Peckham)は車輛用電気部品のメーカーで、オーナーはエドガー・ペックハム(Edgar Peckham)と言う方です。正式な社名は「Peckham Motor Truck and Wheel Company」と言うようです。「ペックハム電気車用モーター車輪製造会社」とでも言った処でしょうか？。ブリル(J.G.Brill)のライバルとも言うべきメーカーでしたが、台車の構造を巡ってのブリルとのパテント争いや業界紙での1年ほども続いた論争やらで予期した成果が得られず、結果としては連邦最高裁まで縺れ込んだ結果ブリルに敗れ、オーナー自身も傷心のままイギリスで、一文無し同然で人生の終焉を迎えるという結果に終わったようです。
日本では輸入数量の関係もあって余り有名ではありません。J.G.ブリルが圧倒的だったからとも言えますが、東京市電のようにペックハム台車を履いていた車輛を片っ端からブリル台車に履き替えさせたなんて言う例もあるようです。静態展示も少なく、日本国内で(機会が限られるとは言え)見ることが出来るのは京浜急行、阪急電鉄、札幌市交通局程度でしょうか？。
京急ファインテックに静態保存されているペックハム14B3台車。
ご参考・ペックハム台車(鉄道模型の台車と連結器研究室)