Undec.／アンデコ
Jan 1, 2024.
「Undec.(アンデコ)」とは、「Undecorated(アンデコレーテッド)」の名の通り「未塗装車輛」と言うことで、レタリングも施されていなければ塗装もされていません。要は車体を改造したりするユーザーのために敢えて未塗装完成車体の状態で販売されていると言うことです。日本的には「未塗装完成品」と言う概念と考えて間違いないでしょう。
「塗装していない」と言う点では各種の部品類も「未塗装」ではありますが、部品類はあくまでも素材状態であるから未塗装が当たり前なのであって、塗装済み完成が当たり前の完成車輛に対する「やや異質の存在」として位置づけられているのが「Undec.(アンデコ)」と言う名前で販売されている「(未塗装)完成品」と言う事です。
また、以前のアサーン製品のように「塗装済みキット」と言う形態での販売を標準としている製品であれば、「Undec.(アンデコ)」と表示されていれば「未塗装キット」です。アンデコ(Undec.)ならば自動的に(未塗装)完成品になっていると言う事ではありません。
これに対して色が塗られているだけでロードネーム(鉄道名)のレタリングのみしていない車輛のことは「データオンリー」と言う表現をし区別します。その名の通りレタリングが施されているのは車輛諸元や検査日時などだけで、こちらは改造は前提としないものの、汎用性の高いAAR規格のボックスカーやリーファーなどのように、何処の鉄道が所有していても可笑しく無いようなありふれた車輛に対して、単に鉄道名のレタリングさえ入れれば直ぐに何処の鉄道でも使えるようにしてあるものです。概ね、この種の製品に塗られているのはボックスカーレッド、リーファーイエロー、リーファーオレンジなどの汎用性の高い色ばかりです。